変わらないもの�� ページ48
ZR「A。ここにいろ」
そうゾロに言われてゾロの隣、ソファに座った。
みんなは私たちから離れた所で話してる。
「何かあったの？」
ZR「…まあ、そんなとこだ」
私には話さないつもりね。
言ってくれたっていいのに…なんて思いながらソファに身を委ねた。
ZR「A」
「ん？」
ZR「お前、俺のことどう思う？」
突然の意味が分からない質問。
…なになに。どうしたの。
SN「おい、クソマリモ」
話が終わったのかみんながこっちに来た。
…暗い顔してるけど何の話してたんだろう。
LF「A、ごめんな」
そう言って私を抱きしめたルフィの胸板を思わず押し返した。
LF「…ッ」
「あ、ごめん…」
傷ついた表情のルフィ。
…どうたんだろう、私。
いつもみたいに体が受け入れられない。
「私、変だよね」
突然、不安になってそう言った。
SN「落ち着いて聞いてくれ」
「…サンジ」
私の肩を優しく撫でて私の前に座ったサンジ。
SN「君が変になった原因はチェンジなんだ」
「え？」
チェンジが？
なんで、そんなわけない。
「変な冗談やめてよ」
SN「冗談じゃない」
「チェンジが原因？何の」
大切な人を目の前で貶されて喧嘩腰になる。
サンジは落ち着いたまま口を開いた。
SN「チェンジは能力者なんだ。一度触った人間同士を"変える"事が出来る」
「変える？」
SN「…例えば、愛を送る相手を変えたり、気持ちを変えることも出来る」
サンジの言葉を聞いても信じられない。
あんなに良い人がそんな事をするわけがない。
ZR「さっき、コイツと俺でチェンジを問い詰めた。アイツはただの遭難者なんかじゃねェ。お前を狙ってここまで来たんだよ」
そんな言葉を信じられないのは
私の心が変えられたから？
「…でも、私は何も変わってないのに」
SB「自覚がないんだろ」
そう言ったサボが私の頭に手を置く。
SB「お前は"俺たちへの信頼と愛情"を変えられてる。それは全部チェンジのものなんだ」
「チェンジの？」
SB「今は、な」
ニッと笑ったサボ。
SB「取り返すぞ」
そう言って私の頭をわしゃわしゃと撫で回した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年6月3日 21時
