線香花火�� ページ11
AC「…なんだよ、その格好」
真っ赤な顔をしたエースが勢いよく抱きついてきた。
エースの服を引っ張って離そうとするけど全く離れない。
SB「おい、エース…」
AC「見るな！」
いや、手遅れだけど。
AC「こんな破廉恥な…」
「…オジサン」
そう言うとショックを受けたらしい顔のエースが離れた。
「いや、あの。ごめん」
AC「今すぐその服を脱げ」
「！？！？」
変態すぎてびっくり。
バッと私の前に腕を出したサボ。
SB「何言ってんだよ！」
AC「え？あ、ちが、間違えた」
いや、何をどう間違えたわけ。
AC「〜〜ッ！この服着とけ！」
バッと渡されたエースの服。
…上半身裸。
「あはは、ありがとう」
エースの服を着る。
「…昨日お風呂入ってないのね」
AC「毎日入るわけねェだろ？」
「聞きたくなかった」
借りておいて悪いけど…その、なんで言うか。
…2日目の臭いがする。
AC「え！？くせぇか！？」
「臭いわけじゃないんだけどね」
そう言うとクンクンとサボが私が着るエースのシャツの匂いを嗅いだ。
なんか私を嗅がれてるみたいで、恥ずかしい。
SB「エースの匂いだな」
「男らしい匂いでしょ？」
AC「男らしいってお前、照れるじゃねェか」
褒め言葉なのかな。
嬉しそうにデレデレするエース。
LF「おーい！！お前ら！打ち上げ花火だ！」
サンジが準備する隣で楽しそうに手を振るルフィ。
LF「A、ここに来いよ！」
グルンッと腕が回ってきてルフィの元に。
「わあっ！？ルフィ」
LF「しししっ、お前は俺の隣だ！」
SN「ま、小せェ花火だけどな」
サンジがライターでヒモに火をつける。
「…ルフィ、近くない？ここ」
LF「大丈夫だ！」
本当かな。
ボンッと音を立てて打ち上がる花火。
「うえっ！」
LF「おおっ！！」
…前髪、焦げた気がするんだけど。
LF「あははっ！チリチリだな！」
「笑い事じゃな…ぷっ。あははっ！ルフィもチリチリじゃん！」
なんて笑う私たちを温かい目で見てる人が5人いました。
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年6月3日 21時
