日本の冬 ページ28
「キムチ」
鍋の素的なものを見てるといつの間にか背後にいたかっちゃんがそう言った。
「突然声かけないでよ、メリーさんかと思った」
…かっちゃんのが怖いか。
キムチ鍋と寄せ鍋にしようかな。
みんながアレルギーとかないよね？？
「Aー！きてきて！」
「ちょ、ま…」
三奈に手を引かれて鍋の素を落としそうになった。
あぶないな。
ギリギリで持ち堪えたまま腕を引かれて連れて来られたのは若者の団体様の所。
「ほら！！」
ジャーンっと効果音がつきそうなほど嬉しそうに笑う。
そんなにイケメンがいたの？？
「あっれぇ？なぜここにA組がいるのかな！？」
「げ、物間」
「そっちじゃなくて」
確かにイケメンだけど顔だけだよ。
三奈に顔を掴まれて首を回された。
なんで物間。
「あ、一佳ちゃん」
そこにいたのは物間、回原くん、円場くん、一佳ちゃん、小大ちゃん。
B組も買い物に来てたらしい。
「A組も買い物来てたんだな！」
一佳ちゃんにそう言われて頷いた。
久しぶりに会ったのが嬉しくて思わず駆け寄る。
「久しぶりだね」
たまにしか交流のないA組B組だけど女子同士は敵視し合ってないしたまに恋バナしたりする仲。
「A、落とすよ」
「ん」
「え、あ」
抱えていた鍋の素が手元からずれ落ちそうになったのを一佳ちゃんが受け止めてくれた。
やだ、かっこいい。
「結婚しよ」
「またそれか」
呆れたように笑うその笑顔に胸がキュンと音を立てた。
好き、結婚しよ。
「人のクラスメイトを勝手に口説くのはやめて頂きたい！というか君さっき僕のこと見てないフリしたよね？」
「してないよ？」
「いーや、してたね！あーあ傷付いちゃうなあ！」
「どうぞご自由に」
一佳ちゃんから鍋の素を受け取って半分三奈に渡した。
そう言えばみんなどこ行ったんだろ。
「ねえ、回原のことも構ってあげなよ！」
「え！？」
三奈の爆弾発言に顔を赤く染める回原くん。
…かわいい。
「回原くん私服かっこいい」
結婚しよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
reia(プロフ) - ちらすさん» ありがとうございます！(*^^*) (2022年3月2日 7時) (
レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - reiaさん» わわ、嬉しいです！ぜひお願いします(^^) (2022年3月2日 0時) (レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 私、占いツクールで布教活動をしているのですが、別作品の『〜〜〜の彼女』シリーズが、とても好きなので布教してもよろしいでしょうか？もちろんどの作品もとても好きです！ (2022年3月1日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - らむねさん» コメントありがとうございます(^^)楽しく作っているものを褒めていただけて嬉しいです…！ (2021年11月26日 0時) (レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 少し見なかったうちにめっちゃ更新されてた...。この小説面白くて大好きです！更新頑張ってください！ (2021年11月24日 20時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちらす
| 作成日時：2021年10月24日 12時
