轟くんのお話 ページ2
轟くんの火傷跡は気になってた。
でも顔の火傷なんて聞くの難しいな…って思って聞かなかった。
火傷もイケメンだねなんて思ってた私が恥ずかしい。
「緑谷と戦って色んなものが見えたんだ」
まだ緊張してるのか手が震えてる轟くん。
「今まで他人なんか気にしたこと無かった」
俯いたまま話し続ける轟くんの横顔。
目に髪がかかって暗く見える。
「色付いた俺の中でAが一番目立ってた…幸せだと思った記憶の中にはいつもお前がいる」
急にそんな事言われたら照れる。
私が轟くんを幸せにしていたのか…と思うと嬉しい。
「だからお前には隠したくなかった」
話し終えたのかまた深呼吸した轟くん。
まだ手が震えてる。
「そっか、話してくれてありがとう」
轟くんの目にかかる髪をそっと耳にかけるように指で流して震える手を握り締めた。
目を見開いて私を見る轟くん。
「あのね、轟くん」
何を言えば正解なのか、轟くんの手の震えが止まるのか分からない。
「話聞いただけじゃ轟くんの気持ち理解出来てないと思う」
片手で轟くんの火傷に触れた。
「でも轟くんの全部を受け止めるから」
火傷を優しく撫でると左目をゆっくり細めた。
「受け止めるから…これからも轟くんの幸せの記憶の中に居たいと思うよ」
そう言って笑うと轟くんの手の震えがゆっくり止まった。
轟くんの火傷に触れる私の手を上から包み込んだ轟くんの温かい手。
「…焦凍」
「え？」
「焦凍って呼んでくれねえか」
ひとつひとつの動作が綺麗。
思わず見惚れながらゆっくり口を開いた。
「焦凍…？」
「ああ」
まるで幸せを噛み締めるみたいに両目を閉じて私の手に顔を擦り付ける姿に胸が高鳴った。
「ありがとな、A」
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reia(プロフ) - ちらすさん» ありがとうございます！(*^^*) (2022年3月2日 7時) (
レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - reiaさん» わわ、嬉しいです！ぜひお願いします(^^) (2022年3月2日 0時) (レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 私、占いツクールで布教活動をしているのですが、別作品の『〜〜〜の彼女』シリーズが、とても好きなので布教してもよろしいでしょうか？もちろんどの作品もとても好きです！ (2022年3月1日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - らむねさん» コメントありがとうございます(^^)楽しく作っているものを褒めていただけて嬉しいです…！ (2021年11月26日 0時) (レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 少し見なかったうちにめっちゃ更新されてた...。この小説面白くて大好きです！更新頑張ってください！ (2021年11月24日 20時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年10月24日 12時
