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地下の敵 ページ41

「はあ、ふぅ…」





止まる事なく出てくるロボットを倒しながら…まあ8割轟くんが倒したけど。

やっと終わったロボット地獄。


何分経っただろう、早くここの壁を壊して…





「…っ、わり」





フラッと私に倒れかかってきた轟くんを慌てて受け止めた。





「怪我したの…!?」


「違え」





呼吸が荒い。
顔色も悪い。

これはまさか…





「あん時、毒吸ったんだ…」


「っ、なんで言わなかったの…!」


「大丈夫だと…思ってた」





しんどそうな轟くんを一旦横にした。
これじゃあ、前に進めない。

いくらイケメンでも毒ガスには勝てない。


デクたちが戻るの待つ??
いや、ここで待つのは危ない。


なら、引き返して…飯田くんたちは?どうすれば…





「A、俺置いて先行け…緑谷んとこに…」


「嫌だ…!」





今にも閉じそうな轟くんの瞼。
その弱々しい姿に不安になる。





「大丈夫、だから」





そう言った轟くんは目を閉じた。
なんで、こんなことに…

轟くんを置いて行けない。
人命最優先。


轟くんがこうなら上のみんなは…





「…しっかりして」





自分の頰を力強く叩いた。
最悪の事態なんて考えないでおこう。

大丈夫、みんな助かる。誰も死なせない。



とりあえず轟くんを運ぼう。



そう思って立ち上がった瞬間、倒したはずのロボットも起き上がった。





「は、はあ…!?」





私たち目掛けて襲いかかってくる。

守りながら戦うなんて今の私に出来ない。
ここでは私の個性が役に立たない。



轟くんの体を抱き寄せて羽を大きくして包み込んだ。

私の羽は大きさも強度も十分。
私が今すべき事は守備の一択。



打開策は何も無いけど無駄に戦って轟くんに怪我させるより良い。

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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀`*)恋愛ギリギリ攻めて行きます!笑 (2021年4月30日 2時) (レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますwこれからも頑張ってください!! (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちらす | 作成日時:2021年4月14日 14時

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