地下の敵 ページ40
途中で敵に道を阻まれそうになりながらしばらく飛ぶと開けた場所に出た。
「なにここ…」
奥に道が続いてるしゴールでは無さそう。
そっとデクを下ろして前を見るとかっちゃんが轟くんを投げ捨ててた。
イケメンをそんな風に扱っちゃダメだよ。
「とにかく進もう！」
「分かっとるわ！」
いちいちデクに突っかかるかっちゃん。
先を急ぐふたりを後から私と轟くんが追いかける。
前のふたりが奥へ続く道へ入った瞬間、道と部屋の境目の上から壁が落ちてきた。
「A！」
「お、わ…っ」
轟くんが慌てて私を後ろへ引っ張る。
あぶな…もうちょっとで真っ二つ。
「大丈夫！？」
「ああ、大丈夫だ！」
デクの声にそう返した轟くん。
轟くんにお礼を言って立ち上がった。
「先、行ってて！後から追いかける！」
「分かった！」
「なんでクソデクとなんだよ！」
デクとかっちゃんなら必ずやってくれる。
とりあえず今はこの壁を…
「轟くん、私さ…」
「なんだ？」
「役立たずだ…！」
私の突然の告白に首を傾げる轟くん。
そもそも戦闘向きでもない私の個性。
しかもここは屋内。
体縮めるとか飛ぶだけで何が出来るの…
「よく分かんねえけど俺がいるから大丈夫だ」
「頼もしい！！」
そう轟くんが言った時、左右の壁が開いた。
肩がビクッてした…
その開いた壁から入ってきたのはロボット。
「足止めか」
「っぽいね」
デクとかっちゃんを取り逃したとこからして敵としては不十分。
そもそも足止め要員も弱い。
「敵は未熟者かも」
「そうだな」
毒ガスは強い個性だけど。
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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀｀*)恋愛ギリギリ攻めて行きます！笑 (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますｗこれからも頑張ってください！！ (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年4月14日 14時
