地下の敵 ページ39
「足引っ張んなよ」
「分かってるよー」
足をあまり痛めるわけには行かないので飛びながら移動した。
こっちの方が楽。
「さっきの奴らは下っ端だろ、雑魚すぎだ」
「その下っ端が何人いるか…」
そう呟いた瞬間、かっちゃんが私を後ろに引っ張った。
そして前を爆破する。
一瞬の出来事に頭にハテナを浮かべてるとボロボロになった人が倒れ込んだ。
「雑魚共が湧いてきやがる」
狭い暗い通路にかっちゃんの言う"雑魚"がたくさん。
これ、全部倒すの無理じゃね？
なんて早々に諦めモードな私。
「二手に別れよう！」
デクの言葉に諦めモードを閉まった。
諦めてる場合じゃないんだ、みんなの命かかってる。
デクの作戦を聞こうにも敵が邪魔。
それを轟くんが氷の壁で塞ぐ。
「かっちゃんとAがひとりずつ誰かを抱えて飛ぶんだ。上からなら通れる」
「あ！？んなもんひとりで十分だわ！」
「ここに3人残って、敵を食い止めるって事だな」
デクも飯田くんもかっちゃんの事無視してるし。
イライラするかっちゃんの肩をポンポンしておいた。
「俺残る、拘束できたほうがいいっしょ」
「私も！」
「瀬呂、お茶子…」
「ならば俺も残ろう。戦闘力の高い緑谷くんと轟くんで行ってくれ」
そう言った飯田くん。
私じゃ無くて飯田くんが飛べたら…なんて意味のない事を考えるのはやめた。
「それに敵を倒せばすぐ駆け付けられる」
「分かった！」
飯田くんからスーツケースを預かったデク。
かっちゃんの顔がすごく嫌そう。
「そろそろ来るぞ」
かっちゃんが轟くんを私がデクをそれぞれ抱えた。
氷の割れ目が広がってバキバキ音を鳴らす。
割れた瞬間、上へ飛んだ。
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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀｀*)恋愛ギリギリ攻めて行きます！笑 (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますｗこれからも頑張ってください！！ (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年4月14日 14時
