地下の敵 ページ38
「次は外さねえ」
暗闇の中、奥から現れた男2人。
その手には拳銃とナイフ。
いや、あれは…手が拳銃と手がナイフ。
「敵…！」
デクがそう言うと同時にかっちゃんが飛び出た。
敵の攻撃を華麗に避けながらナイフの男の頭を押さえつけた。
「はっ、雑魚が…！」
「テメ、何しやがる！」
もうひとりの男がかっちゃんに拳銃を向けた。
それをデクが蹴り飛ばす。
「手ェ出してんじゃねえ！！クソナード！！」
「ごめん！でも危ないから」
「危なくねえわ！！」
息ぴったりだねって言ったらたぶん…絶対殺される。
怪我したことを忘れようとしたけどやっぱり無理。
痛い、すごく痛い。ジンジンする。
「大丈夫か？」
「大丈夫」
瀬呂の心配そうな声に笑顔で返す。
心配かけてる場合じゃない。
「しょうゆ顔、テープ」
「はいはい、瀬呂な？」
かっちゃんに呼ばれて行った瀬呂。
そっと自分の足を見て軽く飛び跳ねてみる。
うん、大丈夫かな…
「A、座れ」
「ん？」
顔を上げると轟くんが何かを持って私を見てた。
言われた通りにその場に座ると足を触られる。
あれだ、腰からぶら下げてる謎の…
「応急処置しとく」
「…ありがとう」
応急処置のためのやつだったんだ。
そんな事も頭にあるって優しいな…さすがイケメン。
優しい手つきで包帯を巻いてくれた轟くん。
胸きゅん。好きになりそう。
「大丈夫かい？Aくん」
「大丈夫、轟くんの顔見たら元気出るし」
「俺の顔か？」
「ここから先も敵がいるかもしれない…傷が痛むようであれば引き返す事も出来るが？」
「心配性だなー、まったく」
立ち上がって足をバタバタさせるとホッとしたように微笑んだ飯田くん。
「先へ進もう」
こんなとこで止まってる場合じゃない。
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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀｀*)恋愛ギリギリ攻めて行きます！笑 (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますｗこれからも頑張ってください！！ (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年4月14日 14時
