地下の敵 ページ37
「ここからは何が起こるか分からない、はぐれないように！」
飯田くんがそう言いながらかっちゃんを見た。
みんなの視線の先がかっちゃんになる。
「かっちゃん、手繋ぐ？」
「なんでだよ！死ね！」
すぐどっか行くじゃん。
かっちゃん見張っておこう。
「にしても、暗いなあ」
「どこに何があるか全然分かんねえ」
お茶子と瀬呂が困ったようにそう呟いた。
暗いなら、アレをするしか…
「上手くできるか分かんないけど、私光ろうか？」
「は？」
瀬呂の間抜けな声を聞いて背中から羽を出して体にグッと力を入れた。
ポヤァと暗闇に黄色の光が広がる。
「光っとる…！！」
「まだ練習中なんだけどね、妖精ってほら…光るじゃん」
「光るんかな？」
「光るよ、たぶん」
正確に言えば私が光るんじゃなくて羽が光ってる。
でも光らせたから足元が見えやすくなった。
「すごい…！それはどうやって光ってるの？体というより…羽が光ってるみたいだね…」
ブツブツと呟きだしたデクとそれを睨むかっちゃん。
ふたりの前を歩いた。
「俺の前を歩くんじゃねえ！」
「私が前にいないと暗いよ」
「知るか！」
威嚇してくるかっちゃん怖い。
そんな事を考えているとかっちゃんがバッと顔を上げた。
声をかけようとした瞬間、足元に何かが当たった。
「かっちゃ…うわあっ！？」
それが何か分からず足を見ると血が出ていて。
え、なにこれ？？
軽くパニックになってると瀬呂のテープで後方まで引っ張られた。
「呑気すぎっから」
「血、出た」
瀬呂が私の足を見て、私を背中に隠した。
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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀｀*)恋愛ギリギリ攻めて行きます！笑 (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますｗこれからも頑張ってください！！ (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年4月14日 14時
