私が来た ページ4
お昼が来た。
と言う事で食堂へやってきた私たち。
「電気ん。ハンバーグ」
「人使い荒いよな」
私が席取っといてあげるというのを口実に行列に並ぶのは人任せ。
なんだかんだ言いつつ持って来てくれるあたり好き。
「何円？」
「んー、電気くん特別大サービス」
「まじ？ありがとう好き結婚する？」
「お前としたら毎日しんどい」
おい、さっきまでのトキメキ返せ。
しんどいって決めつけるのもやめてもらいたい。
電気の奢りのハンバーグはいつもより美味しい。
やっぱ人の金いいね！(酷い)
「上鳴が人に奢るって珍しいな、雨でも降る？」
「瀬呂は俺の事なんだと思ってんの？」
「瀬呂くんにも奢って」
「や、だ」
何このふたり。きもい。
目の前のふたりを見てると隣のかっちゃんが凄い勢いで七味をカレーにぶっかけてた。
もう真っ赤っか。
「…それ、美味しい？」
「あ？やらねえぞ」
「食わねーよ、こんなの食べたら唇腫れるね」
私欲しそうな顔してました？
絶対してなかったと思うんだ。
罰ゲームみたいな食べ物…いらない。
「爆豪は辛えもん好きだよな！」
もう片方の隣人切島が満面の笑みでそう言った。
切島は爆豪の犬だったりする？違うよね？
「切島、お米ついてるよ」
「え？どこだ？」
「右、違う…そこじゃなくて…」
「お米って言い方、おばあちゃん」
後で瀬呂殴る。
右って言ってるのに左を触る切島。
小学生から出直しなさい。
なかなか取れないので私が取った。
行き場を無くしたお米をそのまま食べる。
「え…」
真っ赤な髪の毛と同じくらい顔を赤くした切島を見て自分のした事が脳内リピートされる。
「え、あ…無意識だった、やば…ごめんね」
「…いや、その…うん」
気まずい空気が流れた。
「え、2人の世界入らないで」
少女漫画みたいな空気をぶち壊した電気。
今だけは有難い…気がする。
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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀｀*)恋愛ギリギリ攻めて行きます！笑 (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますｗこれからも頑張ってください！！ (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年4月14日 14時
