嘘つきカッチャン ページ28
王子のような彼が去った後、大人しくなったかっちゃんが私を睨みつける。
「な、なに？」
少し怖くてビビりながらそう聞くも無言。
舌打ちしたかと思えば何も言わずに歩いて行った。
…かっちゃんって良くわからない。
「まってよ〜」
「着いてくんな！」
「ひどい」
そんなやり取りをしてると他とは違うオーラを放つどう見ても360度イケメン轟くんを発見。
「轟くん今日も素敵。挨拶してくる」
「は、さっさと行けや」
「冷たい」
まあいつもですけど。
なんて言ったらきっと今日が命日になる。
だから言わない。死にたくない。
かっちゃんの後ろ姿を見送って轟くんの元へ走った。
「轟くん今日もかっこいいね？おはよ」
「…はよ、爆豪は？」
「かっちゃん？」
「お前爆豪と出ただろ」
ナチュラルに轟くんの隣を歩く私。
ええもちろん歩きますよ。
私の轟くんだからね。(違う)
「うん、なんかね、たぶんいじりすぎたからかな？不機嫌だった」
「爆豪が不機嫌なのはいつもじゃねえか？」
「間違いない」
悪口じゃないよ。
なんて意味のない言い訳をしつつ教室へ向かう。
「さっきまで一緒だったんだけどね、轟くんのとこ行くって言ったらさっさと行けって言われて…冷たくて泣きそう」
「…爆豪、今、反対の事言うんだよな」
「ん？あ」
そっか、忘れてた。
ん、あれ…ってことは？？
「かっちゃん私に行ってほしくなかったの？」
「そうなるな」
「え、なにそれ。やだ愛おしい」
もう、好き。
なんてキャピキャピし始める私を見てため息をついて笑った轟くん。
「忘れんの早すぎだろ」
「かっちゃん愛しに行こ」
抱きしめたいくらい愛おしいわ。
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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀｀*)恋愛ギリギリ攻めて行きます！笑 (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますｗこれからも頑張ってください！！ (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年4月14日 14時
