切島鋭児郎 ページ13
確信はない。
でもたぶんきっとそうだと思う事がある。
「A！」
私を見つけると満面の笑みで駆け寄ってくる切島。
たぶん、切島は私のことが好き。
いや本当たぶんね。
「教室まで一緒に行こうぜ！」
「うん」
誰かから聞いたわけでもないし、直接言われたわけでもないけど。
なんて言うかその、そんな感じがする。
「朝からお前と居れてラッキーだな！」
「そう？」
「おう！！」
なぜそう思ったのかと言うと、切島の言動。
視線を感じるなと思えばいつも切島。
今みたいに私と居ることに幸せを感じるという発言。
話してるとたまに顔を赤くするし目が合えば満面の笑みを浮かべる。
私も鈍い女じゃない。
何となくそうなのかも…くらいは思う。
「A。髪に葉っぱついてる」
そう言って私の頭を触った切島。
「取れた」
「ありがとう」
お礼を言うと照れ臭そうに笑った。
私のこと好きなのかな。
なんて人に話せないよね、間違ってた時恥ずかしい。
「A組は恋愛なんてしてる暇があるのかい！？」
「げ、物間」
後ろからあのウザい声が聞こえたと思えば物間。
「恋愛？何言ってんだ」
「誤魔化しても無駄だよ！君がAの頭を撫でているところを見たんだ！」
ズカズカ歩いてくると私の頭を軽く叩いた物間。
「違うから、物間うざい」
「酷いな君は！」
ぎゃーぎゃー言い合いしてると切島に腕を引かれた。
そのまま歩いて行く切島。
後ろで物間がうるさかった。
「切島？」
「わり、なんか…モヤモヤした」
「もやもや？」
そう聞き返すと頷いた。
「最近、お前見てると胸の辺りが変だ」
病気か？なんて言い出した切島。
なるほど、自覚無しのやつ。
「そっか、たぶん時間経てば治る」
「そうなのか！」
「うんうん」
知らんけど。
今はそういうことにしておこう。
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ちらす - スライムさん» コメントありがとうございます(´∀｀*)恋愛ギリギリ攻めて行きます！笑 (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
スライム - とっても面白いし、微妙にキュンキュンしますｗこれからも頑張ってください！！ (2021年4月25日 20時) (レス) id: 1ac7fa8ecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年4月14日 14時
