新しく顕現された、粟田口の刀 （男主）

19話 続き？ ページ22

大倶利伽羅side



「因みに、僕が来た時は、此処は、荒れてたね。草木は、枯れ果て建物は、ボロボロで。」


あぁ。そうか。思い出した。

そういや、俺たちを見捨てた主だと、思ったけど、実際いい主だったことを、思い出した。


いや、何故今までこんなにも大切なことを忘れていたのだろう。否、忘れていたのではなく、俺らが、忘れなければいけない何かが、あったんだ。

そこまでは、さすがに思い出せなかったが。

「真田の隠し事ってもう無い？」
蛍丸がそう聞くと。

「多分。」と、だけ答えた。

きっと、まだ思い出せてない箇所が、あったんだ。

悩んで居る真田に、俺は、あまり気にしない方がいい。とだけ言い、庭の方に出て行った。


「倶利ちゃんってば、素直じゃ無いな。」

「僕は、そこが、倶利伽羅のいいところだと思うけどね。」


真田side

過ぎたことを思い出しても、どうしようもないのなら、今から、新しい物語を作って、これからのことをこの日記につけよう。



新しい刀が顕現されたあの瞬間から、

マメに、日記を取っていたし、此れからは、

どんな、物語になるのか。









楽しみだ。

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