【名探偵コナン】計画的にトリップします３

１２１． ページ32

｢っと…これで最後かな？｣


時刻は午前３時。
３時って朝？夜？ まあ、どっちでもいいか。

人気の少ないこの時間に全身黒い服の怪しい女が１人、廃ビルを徘徊していた。
そう、その女とは……私だ(笑)


｢…やばい、眠気で頭がおかしくなってる…あ、いつもか。
って、なんでやねーん！｣



…うん、帰ったら寝よう。

５箇所中、最後の１箇所にも監視カメラを取り付けたのを確認してこっそり廃ビルから出た。
今の私の格好、全身真っ黒だしなんか黒の組織みたいだな…

誰かに見られたりしないよう細心の注意を払いつつ、自宅まで戻ってすぐさま寝た。








.








｢ふぁああ…さすがに寝すぎたかな…｣


目が覚めると、既に日は傾いていてかなり寝てしまったようだ。


｢なんか連絡きてるかな………え！？
ちょっと待って６時にこっち来るっ…て、もう来てるし！｣


会話アプリに既読をつけたと同時にインターホンがなった。


松｢お前出るの遅ぇんだよ｣

｢…さっきまで寝てたもんで…｣

萩｢え、こんな時間まで？相変わらずのニート生活だね(笑)｣

｢違いますよ！今日はたまたま…｣

松｢はいデコピンなー｣

｢痛い！！！！｣


ぅうう…寝起きに陣平くんのデコピンは辛い…とっさに敬語が出るのって普通は褒められることじゃないの！？


松｢A、腹減った何か食わせろ｣

｢ご飯たかりに来る警察官…｣

松｢なんか言ったか？｣

｢イエナニモ｣

萩｢にしても、Aちゃん久しぶりだね！最近なんか忙しそうだったよね？｣

｢あー…ちょっと野暮用があって…｣


実は、警察に捕まりかねないようなことを毎週してて忙しかったんです、とは言えないしね…


この日は、前回の約束通り２人の好きなものをたくさん作った。
私が今からしようとしていることはまだ話せないけど、きっとみんなが笑っていられる世界にしてみせるから…



｢…私、頑張りますからどうかこの先も笑顔でいてくださいね｣






.






悲しい運命を変えてみせるから＿＿＿＿＿

１２２．→←１２０．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す