４６． ページ2
｢お父さん、お母さん…そっちでおじいちゃんと会えた？｣
私は今、両親と…祖父が眠る大切な場所に来ている。
萩原さんを助ける日がだんだんと近づいてきていたから、この１年はひたすら頑張ったよ。
おかげで無事大学も卒業できた。
このまま研究室に残らないかって誘われたけど、私にはやりたいことがあるのでって断った。
私は、日本に行かないといけないから。
｢今日はね、みんなに報告があるんだ！
…私、日本に行くことにしたよ。
おじいちゃんは私が日本に行くつもりだって分かってたのかな…私が全部引き継げるように整えててくれてびっくりしたよ！｣
私が大学を卒業してすぐ、おじいちゃんはお父さん達のいる天国へ旅立った。
お父さん達が亡くなる前から、実は体調が悪かったらしく、年々と体が痩せて細くなっていた。
本人はそれを感じさせないくらい、最後までずっと元気だったけどね。
おじいちゃんは私がやろうとしている事を分かってたんじゃないかって位、私に色んなものを残してくれていた。
イギリスと日本にある家や遺産、その他色々手続きが必要なものは全て私名義に書き換えられていて、相続税や今後の事について全てやってあるから心配するなと手紙が残されていた。
遺言書もしっかり残されていて、殆どの遺産は私に相続されるように明記してあった。
１５歳の小娘に遺産を持っていかれるなんて親戚が黙ってないんじゃないかと思ったけど、そこもおじいちゃんが話をつけていたようで、全く揉めることなくおじいちゃんの遺言通りに進んでいった。
だから、私がしたことといえば多少の遺品整理くらいで、あとは全ておじいちゃんが生前に済ませてくれていた。
｢おじいちゃん、本当に色々ありがとう。おかげで日本に行く準備がスムーズに進んだよ！
…これから私はイギリスから離れたところに行くけど…ここはずっと私の大切な居場所だよ。
空の上からみんなで見守っててくれると嬉しいな｣
みんな先に空の上に行っちゃって寂しいし、ずっと住んできたイギリスの家から離れるのは辛いけど、彼らをまだお父さん達と同じ所へ行かせるわけには行かないから、日本に行ってちゃちゃっと救ってくるね！とおちゃらけながら墓石に話しかけてたら、突然風が吹いた。
A、自由に生きなさいーーーーー
そう、声が聞こえた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 443人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
citorn(プロフ) - 町中のカメラは監視カメラではなく【防犯カメラ】。いくらコナンの世界でも一般市民を『監視』はしていないし、コナンの漫画、アニメでもちゃんと防犯カメラって言ってる。 (2018年12月13日 8時) (
レス) id: f33c446d97 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 誤字があります！P57の「早か逃げ→早く逃げ」なので訂正お願いします。 (2018年7月12日 16時) (レス) id: 00ef3d910e (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 咲夜さん» あわわ…そんな嬉しいコメント頂けるなんて…ありがとうございます！夢主ちゃんはチート設定ですが、あくまで普通の女の子が書きたかったのでそう言って頂けて嬉しいです！書く時にいつも悩みながら書いている部分でもあったので…これからも宜しくお願いします！ (2018年7月1日 10時) (レス) id: ebffddeb9d (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - いつも楽しみながら読ませて頂いています！夢主ちゃんのただ原作を変えて喜ぶのではなく、変えたことによるデメリットに悩む所が人間らしくてとても好きです！これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています。 (2018年7月1日 9時) (レス) id: 9314b0693c (このIDを非表示/違反報告)
dgrayman1211(プロフ) - 朱李さん» 読んでいただきありがとうございます！いつかはバラす予定なのですがどのタイミングでばらそうか考えると上手くかけなくて…頑張ります！ (2018年6月22日 0時) (レス) id: ebffddeb9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三日月 | 作成日時：2018年6月17日 23時
