かくれんぼサセン (ページ5)

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～現在～

私はサセン生活にハマってしまった。

ほんとは良くないことだとわかってる。

生前もサセンに対して嫌悪感を持っていたし。

でもこの沼から、抜け出せないんだ。

K-POPアイドルは何も悪くない。私がただただ自分のやりたいことだけを優先してしまっているから、こうなってしまったんだ。

『…うっ…そろそろ、臭いキツくなって来たなぁ…』

私の死体はまだ見つけられてないのだ。

上司とか同僚は私の家に来ようともせず、完全に放置してる。

たまにお隣さんが来るけど、流石に、この姿で出たら、驚かれるから、完全に無視してる。

でも、いつか警察呼ばれるだろうな…こんなに臭いしたら、おかしいと思うもん。

…夏だから、死体の状態もすぐ悪くなる。

整形して美人になった私の顔は、もうドロドロで、生前のような美しさはない。

虫が出てくるんじゃないんだろうかって思うけど、案外出てこない。

生前の私は虫が嫌いだったから、ベランダに虫除けの奴色々置いてたからかな…？

でも1ヶ月も放置してれば効果が切れていてもおかしくない。いつか虫が来るかも…

『さて…今日もどっかのK-POPアイドルに会いに行くか。』

ピンポーン…

あ、なった。誰だろ？

…警察？

通話ボタンは押さないでおこう。

コンコン…

この姿を人間に見られたら、驚かれるだろうし、相手が銃持ってたら嫌だから、姿消そう。

ガチャガチャガチャ…

あ、無理に開けようとしてる。

まぁ別にいいけどね。

ガチャンッ

あ、壊れた。

わぁ、本物の警官やってきたよ。

臭いがひどすぎるから隣からの苦情で来たのかな？

警官1「…！」

いやまぁ驚くよね。だって、こんな状態の死体なんて普通の人見たことないでしょ。

警官2「…ただちに、○○課の者を呼べ」

警官3「はいっ」

その後、私の死体はニュースになった。

なんか、死体で有名になるって、複雑…。