第4問 ページ4
「ただいま〜」
部活も終わり、今日も7時頃帰宅。ドアを開けると夕ご飯の匂いがした。
「おかえり〜」
お母さんの声。リビングにドサッと荷物を降ろし、惰性でテレビの電源を入れる。
！…この歌……
「IDOLiSH7！！」
いつもはそれほど気にしないし、今日はこの番組にTRIGGERが出演する予定も無い。
だけど……意識せざるを得ない。
「あんた、アイナナ好きだったっけ？」
「……」
ううん、、と言おうとして、でも、言えなかった。
今まで意識していなかったぶん、IDOLiSH7のパフォーマンスは、本当に新鮮に、私の心に刺さった。引き込まれてしまった。彼らの輝きに。
まだ、TRIGGERほど洗練された感じはないけど、すごく、元気が湧いてくる、虹みたいな7人……
「一織くん……」
自然に口から出て、ハッとした。よかった。お母さんには聞こえてなかったみたい。
だって、正直…………一織くんしか見れない。
笑顔が。歌声が。ダンスが。彼の繊細な美しさを際立たせて、光ってる。
『IDOLiSH7でしたーーっ！！』
パフォーマンスが終わり、もう一度観客が大いに湧いた。
するとお母さんが思い出したかのように私の肩を叩き、
「そうだ、Aにおつかい頼もうと思ってたんだ。ちょっとそこのコンビニまで行って牛乳買ってきてくれない？頼む〜」
「え〜帰り際ラビチャしてよ〜」
そう文句をたれつつ、私は財布をポッケに差し込み薄手の上着を着て準備する。
ドアを開けると、もう4月だというのにひんやりとした空気が流れ込んできた。
････････････････
「よし、これで全部かな。」
牛乳だけと言ったのにその後ラビチャで追加された品物たちを確認して会計を済ませる。
コンビニの自動ドアを出るとさっきよりもさらに外気が冷たくて、ぶるりとした。
走って帰ろ…
そう思って少し小走りで横断歩道に向かうと、
どさどさどさっ！！
…嫌な予感しかしない。
恐る恐る足元を見ると、ビニール袋の底がやぶれ、何から何までコンクリートの上に散らばっていた。
今日、ものを落としすぎじゃ？？
「ｻｲｯｱｸ……」
ブツブツ呟きながら拾っていると、
「また何か落としたんですか。」
「え…」
一織、、くん。
目の前にさっきテレビ越しに見た彼が唐突に現れ、私は理解しきれずしばらくフリーズする。
それに、一織くん後ろにいるのはたぶん…
「あれ、一織くんの知り合い？」
IDOLiSH7の逢坂壮五だ。
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なたね(プロフ) - 八神ちゃんさん» 八神ちゃんさん初めまして！コメントありがとうございます！部長さんなのですね！いやいや、その役職に着いていらっしゃるだけで本当に尊敬しますよ…！無意識にですか！お言葉とても光栄です！楽しんで頂けて嬉しいです！これからもどうぞこの話にお付き合い下さいね♪ (2021年2月2日 21時) (
レス) id: 1ba5a28d82 (このIDを非表示/違反報告)
八神ちゃん(プロフ) - 私も和泉ちゃんと同じで吹奏楽部の部長をやってて、それで下手くそなので()ちょっと悩んでたんです汗30問目を読み終わったあと無意識に「一織くんかっこよ!?!?!?」と口に出していました笑めっちゃ好きですｯｯｯｯ!!!!! (2021年2月2日 19時) (レス) id: 5b201646de (このIDを非表示/違反報告)
なたね(プロフ) - りりぃさん» りりぃさん、はじめまして！コメントありがとうございます！話を気に入ってて頂けて本当に嬉しいです…！応援、とても励まされます！これからも楽しんで頂けるように更新を続けていきますので、よろしくお願い致します！ (2021年1月30日 23時) (レス) id: 1ba5a28d82 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ - もうこの話大好きです笑応援してます！ (2021年1月30日 22時) (レス) id: 52f6335d50 (このIDを非表示/違反報告)
なたね(プロフ) - itsukiさん» itsukiさん、初めまして！コメントありがとうございます！私ですか？ありがとうございます！笑 一織くん、いいですよね…！気持ちが共有出来て嬉しいです！これからもこのお話にお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年1月26日 23時) (レス) id: 1ba5a28d82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なたね | 作成日時：2021年1月19日 3時
