検索窓
今日:20 hit、昨日:11 hit、合計:10,147 hit

. ページ34

小型爆弾とも知らず梶井が報酬を受け取った瞬間、老人が爆弾の一つを紳士に投げつけて逃走したのだそうだ。

梶井のアドリブの演技に、そうきたか、と中原は思った。

「俺とお前と被害者しか居ねえのに、お前がやっていないと言われても信用出来ねえな」

「被害者は死亡、僕は殺して居ない、この現場には3人だけ、となると真相は一つ。犯人は貴方です!これで解決だ」

「おい、待て待て、老人はどこいったんだよ!俺は手前を捕らえにきた警察だろ!」

立ち上がり、自分を指差して笑う梶井に中原は慌てて言う。誰一人納得出来ないめちゃくちゃな物語だ。

「これは没だ、次の案を考えるぞ」

二人で考えて居てもなかなか進まない。誰か手伝ってくれる人は居ないかと中原は実験室を出た。

広津と話していた立原を呼びつけると、「首領命令だ」と言い、立原の前を歩く中原。

「これはこれは立原殿、ようこそ梶井室へ」

梶井は爆弾を両手に持ち、立原を実験室へ押し込んでドアを閉めてしまった。

中原が桃華の試行を考えている事を伝えると、立原は随分と気の抜けたような顔になった。

「何だ、俺今から爆弾で殺されるんだと思いました」

「エリス孃には悪いが、殺され役は此奴だ」

中原は床に転がって居るぬいぐるみを持ち上げると、また床に置いた。

何故一回持ってまた置いたんだ、と立原は思ったが、大した理由は全く無さそうなので演技の確認をする。

「俺が殺人事件の発見者で良いんですよね?」

後はアドリブでなんとかすると言う梶井に従い、立原は特に考えずに騒ぎ出した。

最近樋口の相手ばかりしていた立原は少し乗り気だったのだ。

「誰か来てくれ!人が死んでいるんだ」

「どうした、何があったんだ?」

中原が近づくと、立原はそれっぽく説明を始める。

「俺は女の死体の第一発見者です。腹に果物ナイフが突き刺さった状態で見つけました」

「此処で梶井の登場〜!この梶井が事件を素早く解決して差し上げましょう」

先程とは違い、自分以外で事件を目の当たりにした人が居る。立原の話を聞いても、犯人の情報は一つも出てこない。

「この女性の腹にはナイフが刺さって居る、となると真相は一つ。この女性は自@殺したのです。これで解決だ」

「おい、待て待て、証拠が無さ過ぎるだろ!」

文句を言う中原に、警官役の梶井が弁解しようと立原のせいにしてしまった。

.→←.


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とおゆち x他1人 | 作成日時:2023年4月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。