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「愚かだな。今回、皆不慣れな類の任務なのだぞ。お前が倒れたら僕が困る」
「気をつけます…」
子供は頭を下げて答え、部屋を出ていった。
『手前も高熱出してたくせによぉ、人のこと言えねえじゃねえか。偉そうに説教すんじゃねぇ』
怒る中也さんが頭に浮かぶ。きっと僕は愚か愚か言い過ぎだった。数日間、徹夜で僕の看病をする樋口に代わり、此処に来たのが子供だったことに後から気がついた。
「お加減はいかがですか?足首の怪我は痛みませんか?」
暑かったため蒲団を剥いで寝ていた僕のところに樋口が様子を見に来た。
「足首が痛い、だと?」
「先輩の足から血が出ていまして…」
「否」
「ですが先輩が倒れたとき足首を怪我されて…」
「怪我などしておらぬが」
「あ、れ?済みません。私、疲れて?」
それは寝言か?驚いて目を擦る樋口。何なのだ、一体。
そういえば樋口は徹夜で僕の看病をしていたのか。
僕に樋口の助けは要らぬのだが。
※ ※ ※
「桃華ちゃん、大丈夫かい?」
最近体調の良くない桃華に森は気づき、声をかける。人前で咳はしないようにしていた桃華は、申し訳無く思って泣きそうだった。
「真逆とは思うが心当たりが有るんだ。最近の出来事を話してくれないか」
桃華が初めて人を殺した日から遡って話すと、森は何か思いついたようだ。
「
その時森は、桃華の顔の半分が隠されていたとしても、彼女の驚きを感じる事が出来た筈だ。
※ ※ ※
「どうすれば良い?私はただ…、」
「君は正しかったよ、大丈夫」
一人の少女について話していた探偵社の二人。桃華はもう妹に忘れられていると思っている。それが間違いで有ることには気が付かない。
「姉さん…」
※ ※ ※
「偽造結婚でなら、パスポートを簡単に奪うことが出来ます。ですが、困難だそうで」
「けっこん!?芥川先輩と私が?」
この前中断してしまった偽造パスポート造り。谷田の話に、樋口は顔の前で手を組む。
「いいえ違います。それに、偽造結婚はかなり難しいそうです」
あは、と楽しそうに笑う子供の言う通りにする谷田は携帯で何処かに連絡を入れる。
「何をしたのだ」
「偽の弁護士のふりをして、個人情報を盗み出そうとしている最中です。あとは、身分証明書を偽造するそうです」
尋ねると、谷田は何かを書いた紙を振った。
「そうか」
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作者名:とおゆち x他1人 | 作成日時:2023年4月22日 22時