姪っ子は大学生！【福山潤】 (ページ15)

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ゲームのイベントページ15

A「むむむ...、むむ...」

潤「声出てますよ～」

そういうと、ハッとして口をつぐんでまたスマホの画面に集中する。

何をしているのかと言うと、ゲーム。アプリゲーム。

潤ちゃんの出ているゲームのイベントで、潤ちゃんのキャラがランキング報酬なのだ。

どうにかして上位に入りたい。

潤ちゃんとの約束で、アプリゲームの課金はダメ。
デレステの衣装とかの購入は許す。確実性のない課金はダメだということになっている。

それに課金する時は申請しなければならない。

つまり、私は無課金で上位ランキングに入らなければならない。

課金はNG。そうなるとトップランカーは、もうひとつしか手立てがない。

そう、不眠不休。

この前の学科試験では30点満点中25点というなかなかの点数を取れたので、ひとまず安心しているが、勉強に根を詰めていたので疲れが残っている。

そして、学科試験の次の日にこのイベントが始まったのだ。

正直頑張って潤ちゃんのキャラの報酬を取っても潤ちゃんはマジで？よく頑張ったね～と褒めるだけだ。もしくは驚くだけだ。

そのために体を壊すのは如何なものか。

そう、何度も、諦めればいいや、と思うことはある。

でもSNSを開けば、

『○○くんは推しだから絶対取る！負けない！』

『○○は私のなんだから絶対他の女になんか渡さない』

福山潤同担拒否過激派からすれば、これはつまり福山潤は私のものだと言っていることと同義だ。(違う)

福山潤は私のだし。

そういうプライドが、私の闘争心を燃やしてイベントを走り続けているのだ。

こういうので体調を壊して介抱される、なんてイベントはよくあるが、そんな甘ったるいことをしてれば順位は秒で下がる。

頑張ろう。死ぬ気で。

潤ちゃんはというと、私に気遣ってか呆れてか1人で次の作品の漫画を読んでる。

ほんとはイチャコラしたい。でも潤ちゃんが人気声優様なのが悪い。

約1週間の戦いの末、私は見事カードを得られた。

潤ちゃんはやっぱり、お疲れ様だの、すごーい、などと上辺の褒め言葉を述べる。

私もこの1週間、テスト含めて2週間ちょっと潤ちゃんとかかわれていなかったから少し距離がある。

むんっ。イチャイチャしたい。

潤ちゃんは明日のお昼から仕事がある。
ならば、といそいそと潤ちゃんの寝ている布団に潜り込む。

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