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瑞希「･･･ここ、俺の秘密の場所」
舞香「うわぁ･･･綺麗･･･！花！見てこれ！」
瑞希「あははっ。花好きだね」
舞香「可愛いんだもん」
瑞希「･･･だよね。俺も、花は好きだよ」
舞香「意外だね。クールなイメージあるから」
瑞希「･･･」
花園に囲まれた私たちは
なんだかアニメでよくある感じの･･･
瑞希「よく、言われるよ」
舞香「？」
瑞希君の横顔は寂しそうだった
可憐だった
瑞希「俺、クールってよく言われるんだけどさ」
舞香「･･･」
瑞希「外見だけで、内見は全然クールじゃないんだよ」
舞香「そんな事･･･」
瑞希「昔話してもいいかな」
瑞希は舞香の言葉を遮って昔話をし始める
瑞希「実は俺、小学5年くらいの頃からコミュニケーション障害になっちゃって･･･。人と関わるの本当に嫌いになったんだよね」
舞香「え･･･でも中学の頃みんなとじゃれ合って･･･」
瑞希「俺は喋ってないよ」
舞香「！?」
瑞希「接触されるのも嫌いなんだよ･･･。だからさ、花見も行かなかった」
舞香「あぁ･･･そういえばいなかった。だけど、方向音痴だから道に迷ったんじゃなかったっけ？Aもそんな風に･･･」
瑞希「方向音痴といえば方向音痴だけど、あの時は本当に逃げていた」
舞香「･･･」
瑞希「怖いんだよ。今だって」
舞香「っ」
瑞希はうずくまる
しばらくしてまた口を開け始める
瑞希「告白してきた女子も、酷いこと言って断ってきたって、噂で聞いたことあるよな」
舞香「うん」
瑞希「それも。接触嫌いだし、話したくないから･･･」
舞香「･･･瑞希君、好きな人に好きって言われたことある？」
瑞希「え･･･？」
舞香「･･･」
瑞希「あったよ。」
舞香「！！」
瑞希「一回だけだけどな。」
舞香「私の知っている子？この学校？」
瑞希「この学校だよ。今は一年生だな。」
舞香「差し支えなければ教えてほしいんだけど」
瑞希「有名だったんだけど、知らない？」
舞香「え？そうなの？」
瑞希「うん。両思いだったから･･･」
舞香「･･･っ！」
瑞希「･･･真姫だよ」
舞香「！！」
稲葉の･･･
瑞希「今は、もう違うけどね」
舞香「へ、へぇ･･･。今は好きな子いるの！?」
瑞希「･･････気になる子ならいるけど、きっと無理だよ」
舞香「･･･！！！！」
瑞希「俺の話は終わりだよ！次は君ね」
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作者名：k | 作成日時：2017年4月9日 19時
