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ー深夜ー

無一郎が寝ている部屋の扉を開ける。





「無一郎、ただいま…」




「桃菜さん…は、さすがに居ないな。」





無一郎は眠っている。




包帯が沢山巻かれていた。






「よく……頑張ったね。」



無一郎に呼びかけるようにそういった。



桃菜さんの事もあって少しぎごちない。







「………はぁ。」




ため息をついて隣のベットに寝転がった。





「駄目だよ…桃菜さん…。」





私は桃菜さんの事は好きなのに。







「なんでこんな事にならないといけないんだろう…。」







無一郎は……私だけを真っ直ぐ見てて欲しい。






「口付けとか…。」





「はぁ……。」





心が沈んでいくのを感じる。






「………。」





桃菜さんに負けたくない。






「無一郎を奪われたくないっ!」




静かな病室に私の声だけが響いた。





「寝よ…。」









.









ー次の日ー

無一郎が朝、目覚めた。




し「Aさん起きてくださーい!」




「……はっ!」





「おはようございます!」






し「時透さんが起きそうです!」






「え!?」





し「大分体が正常に戻ってきてます。」





「良かった…。」






嬉しさと共に気まずさが込み上げてきた。







し「では、私はやらなくては行けない事があるので失礼します、」







「ありがとうしのぶちゃん!」









.









二人っきりになり、また静まる。






「…………。」







桃菜さんが脳裏に浮かぶ。









「もうっ!!!」









自分の袖を無一郎の唇にあててふいた。









「これで…良しかな?」









『んっ…………。』







無一郎は少し顔を歪めた。







今にも目覚めそう…。








「…………。」







無一郎の唇に口付けした。








『…………。』








『……A……?』









「おはよう無一郎…!」







『ごめんね。』







「良かった。無一郎…。」









無一郎と4日ぶりに話した。

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リィ(プロフ) - 誤字報告:30のとこの真ん中あたりなんですけど桃奈さんの表記が100になってました。 この小説すっごく面白くて大大大っすきです!!!こんなに面白い小説を書けるとか…!すっごく尊敬します!!! (2021年9月25日 20時) (レス) @page32 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
みれい(プロフ) - 桃菜って極端な悪女やないのがええよな。料理うまいし (2020年8月4日 6時) (レス) id: 512ac191f6 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - 作者さん、31の話って本当に時透くん何もしてないんですよね!?ちょっとびっくりしちゃって。。桃菜さんいい子だと思ってたのに。確かに同じ気持ちになったことあるから凄い分かるんだけれども。 (2020年7月8日 2時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - 19話涙出てきたんですけど。桃菜さんどうしてくれるのよ。顔面にパンチをくらわせてやりたいけど……。ねぇ?紛らわしいことしないでよ、馬鹿野郎。 (2020年7月8日 2時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
つゆか - 桃菜ちゃん普通に好きだけどなぁ (2020年7月6日 3時) (レス) id: 1084582c74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆらぎ | 作成日時:2020年3月19日 17時

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