16 ページ17
ー深夜ー
無一郎が寝ている部屋の扉を開ける。
「無一郎、ただいま…」
「桃菜さん…は、さすがに居ないな。」
無一郎は眠っている。
包帯が沢山巻かれていた。
「よく……頑張ったね。」
無一郎に呼びかけるようにそういった。
桃菜さんの事もあって少しぎごちない。
「………はぁ。」
ため息をついて隣のベットに寝転がった。
「駄目だよ…桃菜さん…。」
私は桃菜さんの事は好きなのに。
「なんでこんな事にならないといけないんだろう…。」
無一郎は……私だけを真っ直ぐ見てて欲しい。
「口付けとか…。」
「はぁ……。」
心が沈んでいくのを感じる。
「………。」
桃菜さんに負けたくない。
「無一郎を奪われたくないっ!」
静かな病室に私の声だけが響いた。
「寝よ…。」
.
ー次の日ー
無一郎が朝、目覚めた。
し「Aさん起きてくださーい!」
「……はっ!」
「おはようございます!」
し「時透さんが起きそうです!」
「え!?」
し「大分体が正常に戻ってきてます。」
「良かった…。」
嬉しさと共に気まずさが込み上げてきた。
し「では、私はやらなくては行けない事があるので失礼します、」
「ありがとうしのぶちゃん!」
.
二人っきりになり、また静まる。
「…………。」
桃菜さんが脳裏に浮かぶ。
「もうっ!!!」
自分の袖を無一郎の唇にあててふいた。
「これで…良しかな?」
『んっ…………。』
無一郎は少し顔を歪めた。
今にも目覚めそう…。
「…………。」
無一郎の唇に口付けした。
『…………。』
『……A……?』
「おはよう無一郎…!」
『ごめんね。』
「良かった。無一郎…。」
無一郎と4日ぶりに話した。
961人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リィ(プロフ) - 誤字報告:30のとこの真ん中あたりなんですけど桃奈さんの表記が100になってました。 この小説すっごく面白くて大大大っすきです!!!こんなに面白い小説を書けるとか…!すっごく尊敬します!!! (2021年9月25日 20時) (レス) @page32 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
みれい(プロフ) - 桃菜って極端な悪女やないのがええよな。料理うまいし (2020年8月4日 6時) (レス) id: 512ac191f6 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - 作者さん、31の話って本当に時透くん何もしてないんですよね!?ちょっとびっくりしちゃって。。桃菜さんいい子だと思ってたのに。確かに同じ気持ちになったことあるから凄い分かるんだけれども。 (2020年7月8日 2時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - 19話涙出てきたんですけど。桃菜さんどうしてくれるのよ。顔面にパンチをくらわせてやりたいけど……。ねぇ?紛らわしいことしないでよ、馬鹿野郎。 (2020年7月8日 2時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
つゆか - 桃菜ちゃん普通に好きだけどなぁ (2020年7月6日 3時) (レス) id: 1084582c74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆらぎ | 作成日時:2020年3月19日 17時