五日で散りぬる命を。【不死川実弥】

。 ページ23

不死川実弥目線
『クッソォ…。』

なんであんなAに積極的になっちまったんだァ…。

『ぜってぇ俺の事引いてる…。』

その場でしゃがみこんで頭を抱えた。

『……………。』

Aが一番悔しくて、苦しくて、悲しい事分かってるけどよ…、

『俺まで泣いてちゃ話にならねぇじゃねェか…。』

早く警備終わらせてAと長くいたい。



『俺は…Aの事が好きなのかァ…？』

もっとAの隣にいて、もっと幸せな気持ちにさせたい。



好きと、言う気持ちは閉まっておく。

でも、Aと過ごせる残りの時間の一秒一秒を大切にする。



『秒で警備終わらせんぞォ！！！』









.









.









如月 A目線

なんで私あんなに師範のこと大好きとか言っちゃうんだろ！！！

調理場で頭を抱え込んでいる。

「絶対師範困ってるし…。」


「あー！！！」


「私…師範の事好き。」


「いつからこんな気持ちがあったんだろう…。」

目が変わる前に伝えれば良かったなぁ…。

今更…言っても…師範困らせるだけだし…。



溢れそうな程ある好きな気持ちは、胸の隅に置いとくしかない。



「…………師範。愛してます…。」

ぽつりと呟いた。

「師範に愛が伝わるようなご飯作ってやる！」

そう言って、野菜を取り出した。


「私がご飯作れる回数は…あと3回…？」

絶対師範を喜ばせるような料理作る！！！




「もうすぐで満月…。」

窓から月を見る。

綺麗な月の光が目に焼き付いた。

。→←。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す