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縁側で師範とおはぎを食べていた。

『これ…玄弥が作ったのかァ?』

「多分そうだと思いますよ!美味しいですよね!」

『あァ。』







「………師範…。」

『ん?』

「炭治郎達に目の事言いました。」

『!?』

『言ったんかァ。』

「はい。嘘はやっぱりつけませんね…」

私はニコッと微笑んだ。








『A。こっちに来い。』

「師範…っ?」

師範が手招きをしてきた。







「なんでしょうかっ!」

腕をグイッと引っ張られ、

「っ!?」

師範の膝の上に落ちた。

「何するんですかっ!?」






『もう…我慢すんなっ。』

私の耳元でそう言ってきた。

「なんの事でしょう?」

一瞬背中が熱くなった。

『…………。』

師範は私の頭に手をおいて、

『俺に出来ることは…ねェのかァ?』

悔しそうにそう嘆いている。

師範の体が少し揺れた。


「!?」



「し…はん…泣かないで…。」

『っ!うるせェ。』

『お前だって泣いてんじゃねぇかっ!』

積み上げた気持ちが今、溢れたような気がする。

「私…もっと…もっと…生きたかった…。」

「師範と、もっと…一緒に…いたかったよ…!」




『本音をやっと話せたなァ。』

「はいっ!」



『弱音を吐かずによく耐えたなァ!』

頭をわしゃわしゃしてきた。

「師範髪の毛崩れるっ!」

『いいじゃねェかァ。』



いつもなら嫌がってたけど、今はずっとこのままでいたい。

師範とずっと一緒にいたいから。



『A。俺は…、』

『お前に会えて本当に良かったと思っている。』

『まぁまぁ強いし、まぁちょっとは可愛いかもしれない。』

「師範顔赤くなってますよ…?」

『うるせぇ!!!Aは俺の自慢の継子だァ!!!』

「私も師範が大好きです!」

そのまま師範に飛び乗った。

『そうかよォ。』

師範は少し照れくさそうに呟いた。





「ずっとこのままでいたいなぁ……。」

夕焼けの太陽が体を照らす。

師範と過ごせる期間は約三日に迫っていた。

。→←。



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むいくん大好き人間 - とても泣けました!私、涙もろいので、こういうお話すぐに泣いちゃうんですよ。 ゆらぎさん、新作、できるの楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2021年4月29日 22時) (レス) id: 585e9768a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - 名無しさん» すいません、過去編終わって、夜だからまだ三日あるので、三日にしときました!ご指摘ありがとうございます! (2020年1月27日 22時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最新話かあと三日になっています (2020年1月27日 6時) (レス) id: a5eb40352a (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - ヒナさん» そう言っていただき嬉しいです!ありがとうございます!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - あれ、涙が( ノД`)…とても良いお話しっ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆらぎ | 作成日時:2019年12月14日 19時

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