紅に染まる時 ページ3
いつも通り稽古を師範としていた。
『太刀筋意識しろォ!』
「はいっ!」
呼吸を整えながら、師範に向けて木刀を振るが防がれてしまった。
「………。」
何とも言えないような顔になる。
『馬鹿そんなんで俺に木刀が当たると思ってんのかァ?』
ドヤ顔で言ってくる師範は、イラッとした。
「……ヴッ…、」
いつもそんな毎日だと思っていたのに…。
.
.
.
寒い冬の夜の事だった。
「ゴホッ…!ゲホッ!」
急に苦しくなって、血を吐き出した。
「ハァ…ハァ…、」
『Aっ!大丈夫かァ!?』
師範が、私の部屋まで来た。
「はい……っ…ハァ…。」
師範は私の背中をさすってくれた。
_____なんだろう……これは…?
身体が強ばる…きっと怯えてるんだ。
冷や汗が吹き出す。
.
しばらくして大分楽になってきた。
『俺は任務がある。行ってくるぞ。』
師範は心配そうに、私の手を握って立ち上がった。
「はい…!師範も気をつけてくださいっ!」
心配を師範には、掛けたくない。笑顔で応答する。
ガチャ、
扉が閉まった
身体が震える…怖い…。
なんでいきなり、苦しくなったんだろう…。
「っ!?」
また激痛が走る。
今度は顔だった。
痛すぎて涙が出てくる。
涙を拭うと左目は、赤色の涙が流れていた。
「えっ!?」
身体がかぁっと暑くなるのを感じる。
痛みを我慢しながら手鏡がある場所まで動き光を灯す。
「……っ!!!」
____左の目が紅色に染まっていた。
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むいくん大好き人間 - とても泣けました!私、涙もろいので、こういうお話すぐに泣いちゃうんですよ。 ゆらぎさん、新作、できるの楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2021年4月29日 22時) (レス) id: 585e9768a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - 名無しさん» すいません、過去編終わって、夜だからまだ三日あるので、三日にしときました!ご指摘ありがとうございます! (2020年1月27日 22時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最新話かあと三日になっています (2020年1月27日 6時) (レス) id: a5eb40352a (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - ヒナさん» そう言っていただき嬉しいです!ありがとうございます!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - あれ、涙が( ノД`)…とても良いお話しっ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらぎ | 作成日時:2019年12月14日 19時