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ページ12

「……ッ!師範……!?」

一瞬頭が真っ白になった。

「な…んで?」





師範は子供に話しかけていた。

『母さん心配すんぞォ。』

子供「ぐずっ…ぐずっ!ありがとう…っ、」



泣きながら礼を言う子供。お母さんらしき人が急いで駆け寄ってきた。

母「心花!途中ではぐれたから心配したのよ!何があったの?」

子供「怖かった……けど…助けてくれた。」

母「ほら、早く行くわよっ!」

母は、子供の手をグイッと引いて行ってしまった。









「師範っ…!?」

『……………。』

師範は私を抱き締めて来た。

『A……お前の目…やっぱり』

「!?」

師範は私の命が五日しかないという事を…気づいたの?

「師範、私の血着くので辞め…」

『うるせェ、そんなのどうでもいい…。』

師範の声は震えていた。

「ごめ…んなさい……。」

『お前は何も悪くねェ。』

私の目頭が熱くなる。

「師範に迷惑…っ掛けたく無かったなぁ…っ!」

『……………。』








少し時間が経過した。

怪我をした部分に包帯をまく。

『なんであんな無茶したんだァ?』

「………自分の命よりも相手の命を優先したから。」

『そうか。』

師範は私の頭を撫でた。

『…お前がもうすぐいなくなることを言わなくていいのか?』

「お館様には明日言います。」

『ん、分かった。』


「師範……。」


「最後の時間は…師範と過ごしたいです。」


『あぁ。俺が守ってやるよ、』


「ありがとう…ございます…っ、」

『もう泣くなァ。目が炎症する。』

手拭で涙を拭いてくれる。

「はい…。」







『帰るかァ。』



「はい。」





そして、家へと向かう。

あと四日→←。



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むいくん大好き人間 - とても泣けました!私、涙もろいので、こういうお話すぐに泣いちゃうんですよ。 ゆらぎさん、新作、できるの楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2021年4月29日 22時) (レス) id: 585e9768a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - 名無しさん» すいません、過去編終わって、夜だからまだ三日あるので、三日にしときました!ご指摘ありがとうございます! (2020年1月27日 22時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最新話かあと三日になっています (2020年1月27日 6時) (レス) id: a5eb40352a (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - ヒナさん» そう言っていただき嬉しいです!ありがとうございます!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - あれ、涙が( ノД`)…とても良いお話しっ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆらぎ | 作成日時:2019年12月14日 19時

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