検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:65,988 hit

ページ8

眼球を先生から見てもらった。


網膜という目の神経が破裂して、目の色が変わったらしい。


右目は、生まれた時から破裂していたが激しくはない。


左目は、急速な破裂。血が脳に詰まって5日ほどで亡くなると言っていた。


いつどこで死ぬか分からない。痛みは感じないと先生から告げられた。





「…………。」

なんだろうこの気持ち…覚悟していたのに…。

『自分自身でそれを誰かに伝えますか?』

「いいえ、伝えません。」

『でしたら僕から伝えます。』

「いえ…誰にも言わないで下さいっ!」

『わ、わかりました…。』

少し強めに言いすぎたかも…先生が少し俯いている。



「すいません、ありがとうございました!」

場が気まずくなって、席を立って出ていく。

『はい。残りの時間を大切にして下さい。』

「はい!」

先生なりに気遣ってくれてるんだなと思った。









.









「師範っ!お待たせしました!」

『おう、目大丈夫かァ?』

「網膜が破裂したらしいですが、軽かったので大丈夫かと…、」

『ん、とりあえずおはぎ食うかァ?』

「あ!はい、いただきます〜、」

おはぎを一緒に師範と食べる時間もあと少し…。

1秒1秒大切にしないと!








『A、目つぶれ。』

「???」

師範何する気なんだろう?

「何するんですか?」

『あ、これどうやってつけるんだァ?』

「目開きます、」

何をしてるんだろうと思ったから目を開いた。

『おい、これやる。』

「えっ!?これ!?」

そこには鮮やかな桃色の簪があった。

『お前、いっつもこれ見てただろ、やる。』

「ありがとうございますっ!!!」

「師範大好き〜!!!」

嬉しすぎて師範に飛びついた。

『おっおう…。』

「一生の宝物にします!」

『そうか…、』

少し照れくさそうな師範を見ると微笑ましくなった。









このままずっと

時が止まってほしいな…。

。→←。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
189人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むいくん大好き人間 - とても泣けました!私、涙もろいので、こういうお話すぐに泣いちゃうんですよ。 ゆらぎさん、新作、できるの楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2021年4月29日 22時) (レス) id: 585e9768a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - 名無しさん» すいません、過去編終わって、夜だからまだ三日あるので、三日にしときました!ご指摘ありがとうございます! (2020年1月27日 22時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最新話かあと三日になっています (2020年1月27日 6時) (レス) id: a5eb40352a (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - ヒナさん» そう言っていただき嬉しいです!ありがとうございます!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - あれ、涙が( ノД`)…とても良いお話しっ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆらぎ | 作成日時:2019年12月14日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。