五日で散りぬる命を。【不死川実弥】

あと三日 ページ18

「ふふふ〜ん〜！」

『騒がしいなァ。』

「今日玄弥が来るじゃーん！」

師範から買ってもらった羽織を着て踊る。

「トリプルアクセル〜！からのトリプルサルコウ〜！」

『暴れんなホコリがたつ。』









「師範……。」

『なんだァ？』

「酔った…、」



『ざまぁ見ろォ。』

師範の肩寄りかかった。



『吐くなよォ。』

「吐く気力がないです〜、」

『あっそ。』

「師範って子供体温何ですね。暖かい…です。」

『そうかァ？』

「眠た…くなって…」



眠たい……。





「…………。」









.









不死川 実弥目線

『寝んのはや。』

気持ちよさそうに眠っている。





そのまま布団まで運んで寝かせた。






『後三日かよ。』

ぽつりと呟いた。

こいつが一番悲しい思いをしてんのになァ。


『……A。』


『俺は……。』


『お前に会えて良かった。心からそう思う。』


『ありがとうよォ。』


感謝の気持ちをAに伝えた。






「し…にた…く…ないよ…」

『！？』

Aから小さな声が聞こえたが、まだ寝ていた。

「まだ…い…きたい。」

『…………俺は…お前が死ぬのをただ見ておくしかねぇのか…？』

『ごめんな……。』

Aの頬を優しく撫でた。







.









玄弥「兄ちゃん！A！」

『！？』

玄関から玄弥の叫び声が聞こえてきた。

『おう玄弥ァ、元気かァ？』

玄弥「今日は炭治郎と善逸と伊之助も来てる！」



炭治郎「こんにちは！不死川さん！」

善逸「こんにちは……、」

ビクビクと足を震わせながら挨拶をする。

伊之助「おう！ひまずがわさん！俺と勝負しろ！」



『俺はひまずがわじゃねぇ！不死川だァ！』

『あとお前ら何しに来たんだァ！』




玄弥「兄ちゃんの家に行く途中会ったんだ！」


炭治郎「お伺いしていいのか分からないですけど…。」


炭治郎「Aの事…です。」





『！？』



『Aの事…？』

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