JUMPの紅一点はやや男勝りな子でした

はじめまして ページ3

伊野尾side


ダンスのレッスンの休憩中
その子はひょこっと現れた


｢今日からお世話になります！姫宮Aです！よろしくお願いします！｣


大勢の男の子達の前で笑った彼女は、俺よりも小さな体で、力強く踊る

キラキラとした笑顔が印象的な子だった



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ジャニーズにやってきた女の子


その話は瞬く間に広がり、レッスンの合間の話題はいい意味でも、悪い意味でもそれで もちきり だった


俺は、なんで女の子がジャニーズに入れたのか不思議で、気になってはいたけど、それ以上でもそれ以下でも無くて

ただ、俺たちに劣らないように必死に練習して、踊っているのは、すげぇなって思ってた



でも、俺みたいなヤツはそう多くはなくて、
彼女に強くあたる奴のが多かった



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｢自販機行こうぜ〜｣

伊｢お〜｣


それまで見ているだけだった彼女と仲良くなったのはこの時


伊｢ん？なにやってんの？｣


コソコソと数人が固まって何かをしているのを発見した


｢いや、これは、別に…

あ、あそこに落ちてて！
俺達は拾っただけだから！！｣


そういうそいつが持っていたのは
履き古したダンスシューズ


男にしては少し小さくて、すぐに彼女のものだとわかった。


伊｢俺、持ち主知ってるから返しとくよ｣


｢え…！あ、じゃあ、よろしく…｣


靴をバッと渡してヤツらはそそくさとレッスン部屋へと戻った

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