JUMPの紅一点はやや男勝りな子でした

smartに決めちゃいやしょう！ ページ16

ステージ裏にまで届く黄色い歓声

ライブが始まる合図
メンバーひとりひとりの紹介映像が大きいモニターに
流れた

映像のメンバーが微笑むたびにさらに大きくなる歓声に自分の胸の内がザワザワと揺れる

メンバーそれぞれの立ち位置にスタンバイ
右には涼介、左には少し不安そうな侑李の姿


｢侑李｣


私は傍によって、私より少し大きくなった侑李に手を伸ばした


優しくそっと、セットが崩れないように頭を撫でる


｢大丈夫。楽しもう！｣

侑｢A…｣


｢なにかあったらすぐ飛んでいくから、大丈夫だよ侑李

もー、せっかくの可愛いお顔が台無しじゃん笑｣


侑｢ﾌｯ…僕はいつでも可愛いよ｣

｢その意気だ！｣

可愛いぞちいちゃぁぁんって、さっきより撫でるのに力を込めた

セットが崩れる！なんて怒られちゃったけど、
いつもの侑李に戻ったみたいで、よかった


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紹介映像が終わり


山｢ヘイヘイ横アリー！！テンション低いんじゃないのー！？

上げてこうぜ！！！！！｣


涼介の声が合図


はじまる


3


2


1


私の体はフワッと上へ跳ね上がった


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｢｢Ready〜Go！｣｣

金ピカの衣装にメンバーカラーのヒラヒラを付けたJUMPが1列に並び踊る

ちいちゃんと伊野ちゃんと3人でカメラに向かって
くっつくと、少し歓声が大きくなった

皆よりはやっぱり少ないけれど、
私の団扇を持ってくれてる子もいて嬉しくなる

批判なんて、気にしない

今日はその子達が楽しかったって笑顔て帰れるように、また来ようって思えるように、私を応援してよかったって言って貰えるように

最高の日を作ってみせる

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