JUMPの紅一点はやや男勝りな子でした

やぶぅの日 ページ15

薮side


｢やーぶ｣

薮｢ん？｣

｢やーぶちゃん｣

薮｢なに笑｣

｢やぶんぶ〜ん｣

薮｢どうしたの笑｣


楽屋に入ってきて、珍しく俺の隣に座ったと思ったらさっきからこの調子


｢ん〜…なんか、今日はそんな気分なだけ｣

薮｢ふ〜ん

なんかあった？｣

｢なんも？｣


目線は携帯のまま

嘘だ

なんかあったって顔に書いてあるよ？

スマホの画面だって、ホーム画面スイスイ走ってるだけじゃん


薮｢今日終わったらご飯でも行くか！｣

｢え、いいの？｣

薮｢久しぶりにAとご飯行けて嬉しいな〜なんて？

いくらでも話聞くから、お兄ちゃんに話してみなさいな笑｣

｢…ありがとう薮ちゃん｣


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そのまま仕事は順調に終わり、
2人で俺の行きつけの店へ

個室に通され、いい感じにお腹も満たされた


薮｢で？どした？｣


さっきまで楽しそうにしていたAの表情が曇る


薮｢いってみ？｣

｢………ファンが怖い｣

薮｢……どうして？｣

｢勿論純粋にJUMPを好きで応援してくれてる子達もいる

でも、そうじゃない子達もいる

私自身への批判なら、全然耐えられる
ジャニーズでやってくなら仕方ないことだとは思う｣

薮｢うん｣

｢でも、私を通して、JUMPへの批判が増えるのは辛い

この前、聞いちゃったんだよね笑

私がJUMPをダメにしてるんだって
私がいるせいで、JUMPの人気は上がらないんだって

JUMPを辞めるつもりは無いよ
ただ、それを聞いてからずっと、モヤモヤして

次のライブの話も出てるのに

薮ちゃんごめん｣


薮｢んー、まぁ確かに、Aがいる事で受ける批判はあると思うよ？

でもそれを俺らは全然気にしてないし、Aだって仲間で、家族で大切だから

それに、男だけじゃ出来ない事って絶対あるし、
それがJUMPにはできるってとっても強いよ｣

｢…そうかな｣

薮｢そうだよ笑

今はまだ批判の方が多いかもしれないけど、
それを歓声に変えれるように俺達も頑張るから

Aが居てよかったって、見てくれてる人達皆が思うくらい

Aの不安も全部、一緒に抱える
それは、俺だけじゃなくて、メンバー皆思ってる事だから｣

｢…うん｣


薮｢JUMPの皆は、何があったってAの味方だから

皆、Aのこと大好きなんだぞ？笑｣

｢それは、知ってる…笑｣

薮｢はは笑

まぁ、話、してくれてありがとうな？｣


｢こちらこそ、聞いてくれてありがとう

…お兄ちゃん？笑｣

薮｢こら、そこ、いじるなよ笑｣

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