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裏話 ページ20

サバイバル演習も終わり、皆がはしゃぐのを眺めながら歩くペースを落として本を読むカカシの隣に行く。

カカシ「どうした?」

A「先生が読んでる本…ロクでもない小説だよね。それ、中巻だけど下巻もつまんないし…。」

カカシのページをめくる手がピタリと止まる。

カカシ「……まって、下巻どうやって読んだの?」

A「え…?子供じゃ読めないらしいから変化で。」

これを読んだときの視線は今でも覚えている。

カカシ「ま!“ガキ”にはまだ良さが分かるような物じゃないしね。」

本をバカにされたのに怒っているのか
“ガキ”の部分を強調して言ってきた。

A「大人になっても分かりたくないよ。」

そう吐き捨てて皆の方へ向かう。

カカシはAの背中を見ながら、本を閉じると溜め息をついた。

カカシ「最近の“ガキ”はすごいねぇ…。」

カカシの言葉はAの耳に届く事なく空に吸い込まれていった。

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作者名:エビ猫 | 作成日時:2018年6月1日 19時

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