怪物投手と貧弱美術部【降谷暁】 (ページ29)

今日:3 hit、昨日:72 hit、合計:4,404 hit

にじゅうななページ29

降谷side

「〜っ…まだ投げます…」

「お前もうくたくたじゃん。休めよ…」

御幸先輩に球を受けてもらっている。いい感じだと褒められるのは嬉しいけど…。やっぱり僕の課題は体力…。どう解決していくか…うーん…

「じゃあ、もう一回だけいいですか？」

「ん。オーケー！かかってこい！」

あそこ。あそこに投げる。早く、正確にあの、グローブへ投げる！！

「いい感じだぞ降谷！」

「…ありがとうございます。」

さっきのは自信あったから嬉しい…

「じゃ、戻るか。お疲れな！」

「お疲れ様です…」

甲子園の予選まであと大体1ヶ月程度。気を引き締めて頑張ろう。僕ならできる。みんなとならできる。甲子園に行くんだ…。

「…眠い…」

なんかどっときた…早く寝よう……

あぁ…これから野球でいっぱいで…まあ嬉しいけど、勉強面が心配…。前は橘さんのおかげでなんとか行けたけど…うん。頑張ろう。

そういえば…橘さん、手紙の件大丈夫だったかな…

手紙に僕の名前が入ってた時は驚いた。本当に。

あの手紙、一瞬ラブレターかと思ったけど違くてほっとした…

…？ほっと…？

…なんで？

……？？

まあいいか別に。

…早く部屋戻って寝よう…天井に壁は開けないようにする…うん。気をつけよう…