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第八章『修行と思惑』【3】 ページ34

―――――そうして御国が姿を消した後。

 リリイからの要望により、真昼達は公園からファミレスに場所を移していた。

 人数が多い事から案内されたのは、窓際の奥の席で。

 右側の席に―――――奥から順に、クロ、真昼、鉄。

 左側の席に―――――奥から順に、リリイ、瑠璃、御園。

 けれど御園はまだ目を覚ましていないことから、瑠璃の膝に頭を預ける形で横たわっている状態だった。

 そしてヒューはテーブルの端に用意された子供用の椅子に座っていた。

「鉄! 我が輩はぱふぇが食べたいぞ」

「え―――――? オレ、あんま金ねーよ」

「ヒューってほんと子供みたいだな・・・」

 ヒューからのリクエストに、鉄がソファー席の後ろに寄りかかるようにしながら応じると、メニュ―から視線を上げた真昼が何とも言えない様子で言う。

 初対面の時は吸血鬼っぽいと思いはしたものの、御国との一件により真昼の認識は変わったらしい。

「ふっ。愚か者めっ。ぱふぇの純白の生クリームに鉄の血をとろりと一周させる・・・吸血鬼たるものこうして食わねばな!」

 それを改めさせるかの如く、ヒューが発言した食べる際の作法は吸血鬼らしいもので。

「絶対やめろ」

「そうね、ヒューくん。これ、お子様ランチなんてどうかしら」

 すぐさま眉を顰めた真昼とともに、瑠璃もまたメニューを広げながら苦笑を浮かべつつヒューに言う。

 その時、賑やかなやり取りに刺激を受けて眠っていた御園の意識は覚醒したようで。

「う・・・ん・・・?」

 微かに声を洩らし、ぼんやりと目を開けた御園に気づいたリリイが話しかける。

「あ、御園。目が覚めたんですね」

「どこだ、ここは・・・やかましい・・・・・・」

 ゆっくりと起き上がった御園に、膝を貸していた瑠璃もまた振り返る。

「良かった、御園君。身体の方はどう?」

「・・・・・・瑠璃? どうして貴様が僕の隣に・・・・・・それに、なんだそのチビは?」

 目覚めたばかりの為か、未だ顔色が優れない御園は状況が把握しきれていない様子で、視線を巡らせる。

 

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マユ(プロフ) - 月雪桜@ペンタブ欲しいさん» ご閲覧下さいまして此方こそ有難う御座います。読んで下さる方に少しでもお気に召して頂けるものを目指して書いているので頂けたこのコメントは身が打ち震える程嬉しいものです!これからもご期待に添えられるよう頑張って執筆致しますのでどうぞ宜しくお願い致します! (2019年6月16日 20時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜@ペンタブ欲しい(プロフ) - 久しぶりに閲覧してみたら7まで進んでいて驚きました!キャラはほとんど大好きですが、特に好きな鉄がマユさんの素晴らしい文才でより一層素敵に表されていて感動です!読むたびとても綺麗な文で楽しませてもらっています!大変だとは思いますが更新応援しております! (2019年6月16日 14時) (レス) id: ce15bcb2de (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - 中村千尋さん» お待たせしてしまっている状態で申し訳ありません。執筆に取り組む時間と気持ちの余裕がなかなか取れず・・・。ですが、今月中には何話か更新出来るよう、いま全力で取り組んでいますので、もう少しだけお待ち頂けましたら幸いに思います。 (2019年5月20日 23時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
中村千尋(プロフ) - 更新頑張って下さい!!とても続きが気になります (2019年5月20日 22時) (レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - カナリアさん» とても嬉しいコメント有難う御座います。ご期待に少しでも添えられるよう、頑張って書き進めていきます。更新は不定期となってしまいますが、どうぞこれからも宜しくお願い致します。 (2019年3月5日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2019年3月1日 23時

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