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第五章『嘘に隠れた想いと描いた未来』【11】 ページ50

「いらっしゃいませ―――――あちらの空いてるお席にどうぞー」

 愛想の良い店員の応対とともに、徹と真昼が案内されたのはカウンター側の席だった。



「えっと・・・・・・じゃあ・・・・・・口を開けて貰える?」

「うん♪」



 その席の並びには、一組の男女の姿が在った。

 男に乞われたのだろう。女性が皿に乗っていた稲荷寿司を、顔を赤らめながら、おずおずと箸で取って男の口元に差し出す。

 と、それを笑顔でパクリと着物姿の男が食べた。

 公衆の面前でよくやるものだと、寿司職人と他の客たちが、生温かい目で見る中、稲荷をほおばった男と、その隣に座った真昼の視線が、ふと合った。

 最初に「あ」と声を洩らしたのは男の方だった。

 すると、女性もまたそれを耳にして、こちらに顔を向けてくる。

「・・・・・・真昼君?」

 女性の顔に、呆然とした表情が浮かんだ。



 ―――――まさか、こんな所で再会するなんて、想像が及ぶはずもなく。



「つッ・・・椿!!? 瑠璃姉!!?」

 その刹那、真昼もまた愕然とした表情を浮かべると、二人の名前を叫んだのだ。





※占ツク転記/17/12/23
【本館/別館/17・12/23掲載】

朱臣繭子
++++++++++++++

お気に入り登録だけでなく、お気に入り作者に登録して下さった方の人数が、数日でさらに増えたのを見て。思わず、仕事のストレスを跳ねのける勢いで、夢主が居なくなってからの、真昼たち側の様子だけですが。とりあえず書き上げることが出来たので、掲載させて頂く運びになりました。

また、少しずつ修正を加えるかもしれませんが、今回は切りの良い処でこのパート4も一杯になったので、次の話が完成次第、パート5を作成させて頂きます。

物語を書き始めてから、ここまでお付き合いくださった皆様には本当に心より感謝を申し上げます。

次の更新は年が明けてからになると思います。皆様、どうぞよいお年をお迎え下さいませ。

◎18/2/13 追記

更新停滞中も、沢山の評価とお気に入りを頂き、本当に心の底から、言葉に尽くせないくらい感謝をしております。さらに、皆様のおかげで、順位が、2/2に大きく変動致しました。


そして、長らくお待たせしてしまいましたが、本日パート5を作成させて頂きました事、此処にご報告申し上げます。


更新のペースはやはり、不定期になってしまうと思われますが、もし宜しければ、変わらずお付き合い頂ければ幸いです。

この小説の続きへ→←第五章『嘘に隠れた想いと描いた未来』【11】



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マユ(プロフ) - しゃちほこさん» 初めまして、しゃちほこ様。そんな風に仰って頂けるなんて、言葉に尽くせないくらい、嬉しいです。執筆意欲は途絶えていないのですが話を纏めるのに悪戦苦闘していてお待たせしてしまい本当に申し訳ありません。その分、待った甲斐があったと思って貰えるよう頑張ります (2018年2月10日 13時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
しゃちほこ(プロフ) - もー大好きな作品です!更新楽しみに待ってます、頑張って下さい (2018年2月9日 18時) (レス) id: 24de325d54 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - 千さん» またまた、コメント有難う御座います。私も千さんを見習って、妄想力を高めて、話作り頑張りたいです♪ (2017年12月24日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マユさん» 私は108回の除夜の鐘とともに、通常運行で108ほどのぼんの……、妄想しようと思いますww (2017年12月24日 13時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - 千さん» 千さん、コメント有難う御座います! 私は大晦日は、除夜の鐘付きをして煩悩整理します(笑) (2017年12月23日 19時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2017年8月20日 0時

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