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第四章『願いと選択』【4】 ページ16

「・・・ま、これでとりあえず武器も持てたし、真昼と瑠璃と吸血鬼(おれら)で椿をどうにか止める・・・・・・てのが今日の会議の結論か」

「・・・って追い出されたファミレスの軒下で言われてもな!!」

 一度ならず、二度までも、騒ぎを起こしてしまった為に、店員から店の外へ退出するよう、言い渡されてしまったのだ。

 気だるげに猫背で立ちながら、最終的に纏まった会議の結論をクロが口にすると、雨が降り続く店外で真昼は呆然と立ち尽くしながら叫んだ。

 けれど、他の真祖達は、それに構う事はせず、

「これから吸血鬼(みんな)を頼みますね。真昼くん♥」

「さっさと椿をどうにかしろよ!!」

「これで農業に専念できるわ・・・」

 幹事であったリリイに続き、ワールドエンド、マザーからもそう言われてしまい、真昼は「ちょ・・・みんなでやるんだよ!!」と、異を唱えるも、果たしてこの自由奔放な面々の耳に届いているのだろうか。

 疲れた様子で項垂れながら、真昼は溜息を吐く。




「・・・―――――え? ・・・・お店の・・・外?」

 瑠璃が意識を戻したのは、その直後だった。

「―――――おや、瑠璃さん。目を覚まされたんですね」

 にこりと、リリイが笑いかけてくる。

「・・・リリイ?」

 身長差があるのにも拘らず、何故、こんな近くでリリイと目線が合うのだろうか。

瑠璃がきょとんと目を瞬かせると、

「・・・真昼の武器が、店の中で暴れ回ったせいで・・・店の外に追い出されたんだよ」

「え? ・・・クロ?」

「不可抗力だったんだ!! っていうか、クロいつまで瑠璃姉のこと抱きかかえてるんだよ!?」

 リリイに次いで、クロとも近い距離で視線が合ったことに、戸惑いの表情を浮かべた瑠璃は、真昼の怒声により、ようやく自分の置かれた状況を理解した。

「―――――っごめんね、クロ。私がこっちに戻るの遅くなっちゃったから・・・」

 申し訳なさ半分、どことなく落ち着かない気持ちも入り混じり、僅かに顔を赤くしながら、眉尻を下げた状態で、瑠璃はクロを見上げながら言うと、クロもまたつられた様に、微かに耳元を赤くしながら、「・・・気にすんな」と言うと、瑠璃の事をそっと地面に降ろしたのだ。

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マユ(プロフ) - 紅羽さん» 変換洩れ、ご指摘下さいまして有難う御座います。後から加筆した文章が変換されていなかったようで・・・。再度、一括変換を行いましたので、全てのページがこれでされているかと思うのですが・・・。万が一、又発見されましたら遠慮なくご指摘下さいませ。 (2018年9月3日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 『嘘に隠れた想いと描いた未来』【1】 の最後の話の前半、主人公の名前が変換されていなかったので、指摘させていただきます! (2018年9月3日 8時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - カナさん» 楽しみと言って頂けて、とても嬉しいです! 亀更新ですが、その分、頑張って執筆致します。コメント有難う御座います!! (2017年8月11日 23時) (レス) id: 8d3457ac29 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 続きが楽しみです! (2017年8月11日 22時) (レス) id: b5a85efb84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2017年6月27日 0時

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