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第二十二章『雲壌懸隔』【1】 ページ30

「城田と瑠璃は・・・その車守とやらを信用してもいいと思ってるんだな?」

 腕組みをしながら逡巡するような様子になっていた御園が此方に向かって確認するように問いかけてきて。

「ああ」

「えぇ。車守さんの想いは偽りなく誠実なものよ」

 御園のほうに顔を向けた真昼と共に、瑠璃もしっかりと頷き返すと。

「僕はリリイに力を戻してやると約束した・・・。しかし今、僕達にはほかに手立てもない。多少のリスクは承知の上だ」

 御園の心は決まったようだった。しかしロウレスは「げっ。つったって・・・リスクしかね―――――っス・・・」と躊躇っている様子だったのだが。

 主人であるリヒトがそんなロウレスの事を厳しい眼差しで見遣ると、

「おい、ぐだぐだネズミ。どうせこのまま何もしなきゃあ、てめぇは死ぬんだろうが」

「え・・・いや。そ、そうと決まったわけじゃあ・・・」

 咎める発言をしたリヒトに対し、一応話きいてたんスね・・・とロウレスがたじろぐと。

「ロウレス。お前が言いたいこともわかる・・・けどな。オレは腹をくくってるぞ・・・」

 最後の一押しとして、兄であるクロが弟に対してそう明言すると。

「〜〜〜〜〜〜っあーもーあーもー! わーかったっスよ!! なんかあったら兄さんに責任取ってもらうっスからね!! そんでもって瑠璃ちゃんに面倒見てもらうっスからね!!」

「それは・・・向き合えね―――――・・・。あと、瑠璃はオレのだからそれは却下だぞ・・・・・・」

 やけくそ気味に言い放ったロウレスを、にゃ―――――〜・・・とクロが半眼で見返すと。

「ダメだって思ったらさっさと抜け出して自分で情報収集してやるっスから!」

 ギクッと顔を引き攣らせた後に、今度は真っ当的な宣言をロウレスはしたのだが―――――


 

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マユ(プロフ) - のりさん» 数ある物語の中で目に留めて頂けただけでなく。そのようなお言葉を頂けるなんて!私も思わず狂喜乱舞してしまう程嬉しいです!原作とキャラのイメージを崩すことなく、夢主とのやり取りを今後も楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年7月6日 22時) (レス) id: f50f5d2051 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 先日最近こちらの作品を見つけました。大事にゆっくり読もうと思っていたのに、つい一気に読んでしまいました!特にキャラクターと夢主達のやり取りがかわいくてニヤニヤしてしまってます…^-^サーヴァンプの夢小説が読めて心から嬉しいです…!! (2021年7月6日 18時) (レス) id: 19bc179a44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2021年6月29日 22時

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