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第二十二章『雲壌懸隔』【1】 ページ23

「リヒト君!? 私は大丈夫だから、落ち着いて!!」

「リヒトさん!! 瑠璃姉も、こう言ってることですし。今はロウレスとケンカするよりも、これからどうしていくべきかの話をしましょう!!」

 と―――――

 今回は二人のケンカを仲裁するのは慣れたものとなった、瑠璃と真昼が揃っていた事から、すぐに場は収まることとなり。


「ロウレスと言ったな・・・貴様は元気そうで何よりだが。一刻も早く相談しなければならないことがあるんだ」

 再び席に座り直したロウレスを、眉根を寄せつつ見遣った御園が切り出してきた言葉に「相談?」と目を瞬かせた瑠璃はふと気づく。

「そういえば、リリイの姿が見当たらないけど。もしかして、相談って・・・・・・」

「ああ。リリイのことだが―――――・・・」

 そして瑠璃に頷き返した御園が深刻な面持ちで話しだそうとしたその時。

 扉近くの壁際に盾一郎と並んでパイプ椅子に座って、此方の様子を静観していた弓景のスマホがヴ―――――ヴ―――――と振動して。

 画面を確認した弓景が「・・・・・・来たか」と椅子から立ち上がると。

「ちょっと待て、二人追加だ」

 そう此方に向かって声を掛けてきた処で、カラと扉が開かれて。

「鉄!」

「それにヒューくんも!」

 入室してきた傲慢組二人に向かって真昼と瑠璃が呼び掛けると。

「真昼のアニキに瑠璃・・・とみんな」

 消沈した様子で鉄が応じてきて。

「鉄君、大丈夫? ヒューくんは何か変わったとこは・・・・・・」

 そこで席を立った瑠璃がヒューの傍に近づいて行くと。

「なんじゃ、なんじゃ〜? 可愛らしい娘さんだけじゃなく、他にも若いモンが大勢集まって・・・ずいぶんと賑やかじゃの〜?」

 何処からともなく具現化させたステッキを右手に持って、それを杖代わりにしつつ、好々爺といった態度でヒューは小首を傾げながら見上げてきて。

「え、と? ヒューくん・・・・・・?」

 以前とは明らかに異なる様子のヒューを瑠璃が呆然となりながら見つめると。

「おお・・・いたたたた腰が・・・。大きいあんちゃん、すまんが手を貸してくれんかの〜?」

 ヨボボ・・・となったヒューは折り曲げた腰を左手で支える仕草をしながら呻きつつ、鉄に助けを求める言葉を口にして。

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マユ(プロフ) - のりさん» 数ある物語の中で目に留めて頂けただけでなく。そのようなお言葉を頂けるなんて!私も思わず狂喜乱舞してしまう程嬉しいです!原作とキャラのイメージを崩すことなく、夢主とのやり取りを今後も楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年7月6日 22時) (レス) id: f50f5d2051 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 先日最近こちらの作品を見つけました。大事にゆっくり読もうと思っていたのに、つい一気に読んでしまいました!特にキャラクターと夢主達のやり取りがかわいくてニヤニヤしてしまってます…^-^サーヴァンプの夢小説が読めて心から嬉しいです…!! (2021年7月6日 18時) (レス) id: 19bc179a44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2021年6月29日 22時

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