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第二章『蝶と椿』【2】 ページ42

真昼が持っているぬいぐるみは、おそらく昨日の『手品師の吸血鬼』だろう。

「―――――真昼君!!」

 女性たちの視線と会話に気付いたらしく、顔を真っ赤に染めながら、ぎゅうううと、手にしていたぬいぐるみをリュックの中に押し込んだ真昼に瑠璃は呼びかける。

「・・・っ瑠璃姉!?」

と、こちらに振り返った真昼が目を見開く。

「今までどこに!? 家にも学校にもいなかったから、俺すっげー心配したんだぜ!!」

「・・・心配かけてしまってごめんなさい。私が目を覚ましたのは、お昼頃だったのだけど。・・・その場所が、他の真祖の主人のお家だったものだから」

 走り寄ってきた真昼に、頭を下げながら瑠璃は言う。

「な!? 他の真祖の主人の家!? なんでそんな所に!?」

「・・・近いうちに、真昼君も会う事になると思うんだけど。狡忰瓩辰討いΦ朷豕瓦亡悗垢誅辰鮠しだけ聞いたの」

 絶句する真昼に、顔を上げると淡々と瑠璃は告げる。

「狡忰瓩辰董ΑΑ昨日からこいつが言ってるやつのこと? でも、何で瑠璃姉にそんな話を?」

『それは、彼女が爛潺好肇譽広瓩世らだよォ』

 左肩に掛け直したリュックの中から、バタバタと暴れながら、ぬいぐるみ姿の吸血鬼が口を挟んでくる。

「・・・爛潺好肇譽広瓠 そういや、昨日、瑠璃姉に対してそんなこと言ってたな」

 その言葉に真昼は眉を顰めると思い出す。手品師の吸血鬼だけでなく、いま自分の肩の上に居る黒猫の吸血鬼もそんな事を口にしていなかったか。

「なぁ、クロ、瑠璃姉が爛潺好肇譽広瓩辰董△匹ΔいΠ嫐なんだ? あと、狡忰瓩辰討笋弔某甘たりねぇの?」

 真昼の言葉に、瑠璃もまた反射的に、思わず黒猫に視線を向けてしまう。

爛潺好肇譽広瓩琉嫐を真昼に説明するのは、問題がある訳ではないのだが。

 そうなれば、瑠璃自身の素性―――――すなわち猗爿瓩判舒った時の経緯も関わってくる話になるので、この場で話すのは出来れば避けて貰いたいところだ。

 そんな瑠璃の想いが伝わったのか、「こんな善良な猫のオレを襲う奴に心当たり・・・?」と黒猫は真昼の問いに対して首を傾げる仕草をすると。

「にゃーん」と言いながら瑠璃の左肩に飛び乗ってきたのだ。

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マユ(プロフ) - ルルさん» とても嬉しいコメント、有難う御座います! 現在、最新シリーズでは原作の二巻をベースに執筆中な為。傲慢組や強欲組の登場はまだ先になってしまうと思うのですが・・・。私も彼らとの話は書きたいと思っているので・・・。気長にお付き合い頂けたら幸いです! (2018年4月27日 22時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - すごく面白かったです!傲慢組や強欲組との絡みもどうなるか気になりました! (2018年4月27日 20時) (レス) id: f9398f263f (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - AAAさん» こちらこそ、ご丁寧に有難う御座います。 (2018年2月20日 23時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
AAA - 返信ありがとうございます! (2018年2月20日 22時) (レス) id: ad871f5681 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - AAAさん» AAAさん、コメント有難う御座います!面白いと仰って頂けてすごく嬉しいです! シリーズはパート4まで掲載中です♪続編を見るから、次のシリーズに飛べますのでどうぞよろしくお願い致します! (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2017年5月21日 21時

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