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第二章『蝶と椿』【2】 ページ40

【―――――瑠璃姉、今何処にいるの!? これを読んだら、すぐに連絡して!!】



瑠璃のスマホに届いていた真昼からのメッセージ。

 それは、正午に送られてきたもののようだった。

 瑠璃がそれに気づいたのは御園と連絡先を交換するために、スマホを操作した際の事。

 自宅で目覚めた真昼は、リリイ達の事は知らない為、おそらく学校に龍征たちの安否確認に向かい。その際に、瑠璃が職場にも来ていないことを知ったのだろう。



「―――――ごめんなさい、洞堂さん。自宅ではなくて、その手前の駅前通りの近くで降ろして頂けませんか?」

 御園の専属運転手―――――洞堂永介という男性の運転する、日光を遮断する黒塗りの外車に乗せて貰ったところで、瑠璃がそう告げると、バックミラー越しにチラリと視線がこちらに向けられる。

「俺は構わないっすけど・・・」

「瑠璃さん、一応理由をお伺いしてもよろしいですか?」

 双子たちと並んで後部座席の右隣に座ったリリイからの問いに瑠璃は答える。

「真昼君の通う東高に寄って行きたくて・・・。何の連絡もせずじまいで心配させてしまったので、直接顔を見せに。あと、職場が同じ学校の購買なので無断欠勤してしまった件の謝罪も・・・」

 職場の件を口にした際、苦笑いを浮かべた瑠璃の言葉に成る程と頷いたリリイは、にこりと笑みを浮かべると、

「わかりました、そういうことでしたら。―――――でも、瑠璃さん、お仕事の方は大丈夫ですよ。結果的にこちらの都合でお時間を頂いてしまったわけですから、私がひと肌脱いでおきますよ」

「・・・じゃあお言葉に甘えて。ありがとう、リリイ!」

 無断欠勤してしまった理由をどうすべきかと、考えを巡らせようとしていた瑠璃は、その申し出を有難く受ける事にし、笑みを浮かべて感謝の言葉を口にするも、しかしすぐにリリイから思わず視線を逸らしてしまう。

「・・・でも、お願いだから服まで脱がないで・・・」

 上半身の服を車中でまた脱ぎかけていたリリイは、「やっぱり瑠璃さんは可愛らしいですねぇ」とクスクスと笑みを零すと服を着直す。

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マユ(プロフ) - ルルさん» とても嬉しいコメント、有難う御座います! 現在、最新シリーズでは原作の二巻をベースに執筆中な為。傲慢組や強欲組の登場はまだ先になってしまうと思うのですが・・・。私も彼らとの話は書きたいと思っているので・・・。気長にお付き合い頂けたら幸いです! (2018年4月27日 22時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - すごく面白かったです!傲慢組や強欲組との絡みもどうなるか気になりました! (2018年4月27日 20時) (レス) id: f9398f263f (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - AAAさん» こちらこそ、ご丁寧に有難う御座います。 (2018年2月20日 23時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
AAA - 返信ありがとうございます! (2018年2月20日 22時) (レス) id: ad871f5681 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - AAAさん» AAAさん、コメント有難う御座います!面白いと仰って頂けてすごく嬉しいです! シリーズはパート4まで掲載中です♪続編を見るから、次のシリーズに飛べますのでどうぞよろしくお願い致します! (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2017年5月21日 21時

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