義兄なんて断固拒否【ブルーロック】

家族愛 ページ7

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「弟？」




『はい、この子です』






そう言いながらタブレット端末の名簿を見せる。








「潔世一………似てるな」






『そうですか？なんか嬉しいですね』









んふふ、と我ながら気持ちの悪い笑い方になってしまう。



性格の違いからあまり似ていると言われなかったため改めて言われると嬉しく感じるのだ。








『小さい頃からお姉ちゃんお姉ちゃんって着いてきてとっても可愛いんですよ』




「そうか」




『あれが怖いそれが強いってずっと泣いてたのにこの間の試合を見てみれば怖いもの知らずみたいになっちゃってたんですから』








寂しくなります……とひとしきりに喋ったあとノアの顔を見ると少し引いたような表情。




おっと喋りすぎたか。









「お前の家族愛は分かっている。だが本人の前でもその調子でいるつもりか」







『まさか。私は超合理的チームバスタード・ミュンヘンのアナリストですよ？




ここに来たのは云わば敵情視察です。公私混同なんてしませんよ』








さっそく全員ゴールしたみたいです。そう言うとノアは満足気に「それでいい」と一言言うと先に行ってしまった。






ごめんね世一、これから先のことを考えると今ここで危険分子は潰しておかないといけないから。






ヤなお姉ちゃんを許してね。

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