Precious Love

21. ページ23

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はぁ、って

今日何度目かのため息。



いくら吐き出しても、周りの空気となって
静かに消えていく。



いっそのこと、この想いも連れて行って

なんて思ったって
どうせ叶いっこない。



だって今日も



願わくば、彼の隣にいられることを

願わくば、彼に会うことを

願わくば、彼の恋人になることを




ずっと、ずっと、考えているから。



.



「ごめんね、最近運が悪くてさ…」









休日、一人暮らしの結菜の家でまったりタイム。


出かける気にもなれなくて、このまま泊まって行ってしまいたいと思うような緩い雰囲気に

自然とあくびが漏れてくる。









「全然大丈夫だよ？」

「うー…なんかもう当たらないのかもなぁ」

「結菜、もう今年の運全部使い切ったんじゃない？」

「えー？まじかぁー。どうしよ…」









色々あってから、もう２週間は経った。



未だに進展はないけど、彼がちょくちょく
勘違いしてしまうような言葉を発しているらしい。


ただ笑えることに、

あれっきりもう彼に会うことが出来てない。



きっと、うまく行きすぎたんだと思う。



だから当分


彼には会えない。


.



しょうがないよね、って

頭では割り切ったふりしても。




本当は、何一つ。

しょうがない、なんて思えてない。

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