恐怖の感染都市から脱出しろ！【stxxx】

生きて ページ28

真「私達っここまで頑張ったのに……！生き残ったのに……！Aと会うためにっ！ここっまで！」




真理が泣きながら訴える


助けてあげたい……！


今からでも門の外に出て、家に入れて、ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、ベッドで寝かせてあげたい


でも、外に出たら、ゾンビが……


本当はここで殺すべきなんだろうけど……私の親友にそんなこと……


私が木刀を握って悩んでいると




こ「真理ちゃんはどうしたいの？」




という、ころちゃんの声が聞こえた



真「それってどういう……？」


こ「助けを求めて、ここに入れてほしい？それとも、ここで人を救うために殺してほしい？それとも、最後の時をここで過ごしたい？」


真「わたっしは……」


心『ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!』




真理……心愛……



どうしてほしい？


助けてほしいに決まってるよね？


私達は親友……


私も……一緒に死ねば……


そうだよ。私達はどんな時でも一緒


離れ離れになんかなりたくない


今までこんな私を助けてくれた


今度は私が……



「真理……私も一緒に死((真「私と心愛を殺してっ！！」え？」



真「私と心愛はゾンビ……確かに死にたくない……私は生きたいっけど……！心愛は助けることなんかこの状況じゃ出来ないし……！私が死ねばっ！人をゾンビにすることなんてないから……！！」



「真理……」



真「Aに殺してほしい……私達を殺して……？」



「無理……だょ……」




真理達を殺すなんて……


嫌だ……


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ


一緒に生きるの……！皆で！！



真「私の最後のおねがいだからさ……？私達を殺して……お願いします……！」




真理が震えた手で門の隙間から手を出す




そして、私の手を握った



真「A……私達の分も生きてね……？大丈夫……Aならできるから……Aのなかに私達が居る……行ってらっしゃい……よろしくね？…………今まで親友としてありがとう……」




あぁ……




殺したくない……




諦めないで……生きて……




嫌なのに……どうして……？




腕……止まって……お願い……






ﾄﾞﾝｯｯ!!




ﾄﾞﾝｯ!!






私の木刀は二人の首目掛けて振られ


それに当たった二人は静かに倒れて行った






「うっうあぁぁああぁああ！！！！」





私が……この手で……二人を……


ころちゃんが私の背中をゆっくりさする


ごめん……ごめんなさい……許して……

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