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瑞稀「ごめーん、お待たせ」
A「あー、全然……ひゃっ、」
ちょ、みみみみ瑞稀…!
視線の先には上裸の瑞稀がいて、
思わず勢い良く視線を反らした。
行き場を失った視線を、
携帯の方へやる。
……だけど、
何だか気になって、
瑞稀がいた方へ顔を上げる
と、
A「……!」
いつの間にか目の前に瑞稀がいて、
視線が交じり合う。
ドクン、と心臓が大きな鼓動を刻んだ。
A「……え、ちょ、ちょっと瑞稀っ、……服、」
瑞稀「着てなきゃだめ?」
A「…だめ、!」
もう我慢出来なくて、
火照った顔を手で覆った。
……恥ずかしい、もうっ、
その手はすぐ、瑞稀によって剥がされて、
そのまま指を絡ませてきた。
瑞稀「服着てないだけでそんな可愛い反応してくれるの?笑」
A「む、むり……っ、」
ドキドキしすぎて心臓が破裂しそうで、
思わず本音がポロッと出た。
瑞稀にじーっと、見つめられる。
あの時から変わらない優しい綺麗な瞳に
吸い込まれそうで、
見つめあったまま沈黙が流れる。
段々瑞稀の顔が近付いてきて、
目をぎゅっと閉じる。
_____ Prrrrrrr
タイミングが悪く、私の携帯が鳴った。
ごめんねと断りを入れてスマホを確認した。
A「…え、」
思わず心の声が漏れてしまった。
……電話の相手は優斗くんだった。
優斗くん、なんで?
A「も、もしもし…」
優斗《A?俺。ライブどうだった?》
A「あー…うん、楽しかったよ、」
優斗《今は?もう帰ってきたの?》
え、っと、なんて言おう、どうしよう…。
もう終電はないから、
とりあえず帰ってきたって言うべき…?
あ、だめだ、部屋の明かりついてないから、
嘘ついてるってバレちゃう。
どうしよう……。
瑞稀「A、電話誰?」
瑞稀が私の手からぱっと携帯を取り上げて、
そのまま電話を切ってしまった。
A「え、み、瑞稀…」
瑞稀さん、それはやばいです…。
優斗くんに声も聞こえてるだろうし、
絶対怒ってるよ、ね。
瑞稀「俺といる時は他の男と絡まないで」
『……ぁ、わ、わかった』
……だけど、瑞稀の言うことに頷いてしまう私。
“ 独占欲強い瑞稀に好かれて大変だね ”
なんて橋本くんの言葉を今思い出した。
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____あめり。(プロフ) - あーさん» あーさんコメントありがとうございます!! (2020年9月19日 22時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - 最高でした。本気で好きです( ; ; ) (2020年7月8日 22時) (レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
____あめり。(プロフ) - fukuraさん» fukuraさんコメントありがとうございます!そうなんですね!似てしまい申し訳ないです(><) (2020年6月22日 23時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
fukura(プロフ) - ホットギミックという漫画に似てて、面白いです (2020年6月21日 15時) (レス) id: b41700cd5d (このIDを非表示/違反報告)
____あめり。(プロフ) - ゆうとあいさん» ゆうとあいさんコメントありがとうございます!!めっちゃ亀更新でほんとにほんとに申し訳ないです!(T_T)これから更新できるように頑張ります! (2020年6月4日 23時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:____あめり。 | 作成日時:2019年4月14日 22時