029 ページ30
.
.
……この扉の向こうに瑞稀がいるんだ。
そう考えると、
心臓が口からとび出そうになった。
あっという間に瑞稀に会える環境ができて、
少し頭が追いついていない。
…だけど、嬉しいと思っている私がいるのも事実。
涼「開けるよ?Aちゃん」
A「…っあ、うん…」
まずは、橋本くんが先に楽屋に入って、
それから私を呼ぶらしい。
…何その漫画の転校生みたいなの。
って思っちゃった。
めっちゃ緊張するやつじゃんか。
___ ガチャッ
橋本くんが勢いよく、
楽屋のドアを開けて入っていった。
微かに、瑞稀のグループのメンバーが、
橋本くんに、おー!今日もきたかー!なんて
歓迎されていて、
それに橋本くんも、久しぶりー!なんて返しているのが
微かにだけど、聞き取れた。
涼「Aちゃん、入っていいよ」
しばらくすると、橋本くんが顔を出してきた。
……本当に入っていいのか…。
私は信じられないほど緊張していた。
A「み、瑞稀…いる?」
涼「ばちばちにいるよ笑」
A「まじか………」
涼「ほら、おいでっ」
私が戸惑っていると、
痺れを切らした橋本くんが
私の腕をぐっと引っ張って、
楽屋の中に入れた。
………シーンとしている楽屋。
誰?って思ってるよね…。
そりゃそうだ。
涼「この子は、俺の友達の……
『………A?』
_____ ドクン
音がして、心臓が跳ねる。
橋本くんの言葉を遮るように、
私の名前を言った主は、
紛れもなく、貴方だった。
声のした方を見ると、
目を真ん丸くして驚いている瑞稀が
視界に入ってきた。
瑞稀「……Aなんで?」
A「……え、と、橋本くんと、同じクラスで…」
目、見れない。
こんなに緊張したことあったっけ?
涼「Aちゃん、俺と同じクラスでさ。
席も隣で仲良くなった」
涼「んで、話してる内に瑞稀と知り合いだって
発覚して………今に至る」
橋本くんが気を遣ってくれて、
私がまさに今言おうとした事を代弁してくれた。
.
.
1573人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
____あめり。(プロフ) - あーさん» あーさんコメントありがとうございます!! (2020年9月19日 22時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - 最高でした。本気で好きです( ; ; ) (2020年7月8日 22時) (レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
____あめり。(プロフ) - fukuraさん» fukuraさんコメントありがとうございます!そうなんですね!似てしまい申し訳ないです(><) (2020年6月22日 23時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
fukura(プロフ) - ホットギミックという漫画に似てて、面白いです (2020年6月21日 15時) (レス) id: b41700cd5d (このIDを非表示/違反報告)
____あめり。(プロフ) - ゆうとあいさん» ゆうとあいさんコメントありがとうございます!!めっちゃ亀更新でほんとにほんとに申し訳ないです!(T_T)これから更新できるように頑張ります! (2020年6月4日 23時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:____あめり。 | 作成日時:2019年4月14日 22時