君には逆らえない。

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授業も滞りなく進み放課後を迎えた。

いつものように優斗くんと一緒に帰路についた。




優斗くん一応許してはくれたけど、
内心絶対嫌だと思ってそうだったから、

あの後機嫌損ねるかなと思ってたんだけど、



……全くそんな感じではなくて。




むしろ普通で、普通すぎてびっくりしたの。





ちょっと、“ 行かないで ”

とか、言って欲しかったな〜、


…なんて思ってる私は頭がおかしいんだと思う。






今も、いつものようにごく普通に、
会話が繰り広げられてる。


「Aが明後日行くライブの事
LINEニュースに乗ってるよ」

って、普通に私にスマホを見せてくる。



……内心嫌だと思ってそう、とか、

大ハズレだったな。







優斗「気をつけて行けよ、ライブ」

A「うん、ありがとう優斗くん」

優斗「怪我とか風邪とかやったら許さないからね」

A「気をつけるよっ」






許さないなんて言っておいて、

心配してくれてるの凄く嬉しいんだ。



優斗くんはやっぱり優しい。



「三連休か〜何しよっかな〜」
と、優斗くんが伸びをしながら言った。





今週は金土日の、三連休で、

明日ももうお休みだから
明日は明後日のために自分磨きに使う予定なんだ。



メイクの勉強して、

お兄ちゃんに買い物付き合ってもらお〜っ




頑張って、可愛くしてお洒落して、


瑞稀に、おっ って言わせたいんだ。









……明後日が楽しみで仕方ない私は、


今日の夜から楽しみすぎて寝れなくなったなんて

恥ずかしくて言えない。








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