オレンジ色の太陽

輝きと影 ページ34

大貴side









集合時刻から５分後。









楽屋の扉を開ける。









俺「はよー」









あれ、今日一番乗り？









淡い期待を抱いていると…



…





　









「happy birthday to you〜♪

　happy birthday to you〜♪

　happy birthday dear 大ちゃん〜♪

　happy birthday to you〜♪♪」









JUMP「大ちゃん！お誕生日おめでとう！！」







俺「うぉー！ありがとー！」








みんなからプレゼントを貰い、
三角帽子を被せられる。



　


あの、病院で迎えた誕生日から２年。









俺は今日で、２４歳になった。
　






みんなでケーキを食べた後、
雑誌の撮影が始まった。









スタッフ「有岡さーん！
スタンバイお願いしまーす！！」






俺「はーい」









スタッフに呼ばれて、席を立ったときだった。







グラッ…









危ね、何だろう今の？
　








侑李「大ちゃん？」
　






知念の声で我に返り、
『何でもない』とだけ伝えて撮影を開始した。





最近は、JUMPも波に乗ってる。





もちろん、個人の仕事も増えた。






今年は２４時間テレビも決まった。
　








疲れかな…









そのときは、そうにしか思えなかった。
　




だって、








最近は俺の毎日が輝いていて、




自分の未来にピリオドを打つ日が来るとは





思いもしなかったんだ。









そして日に日に酷くなる目眩と戦い、
明らかにおかしい自分の身体に嘘をつき、









気がつけば、俺は２５歳になろうとしていた。

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