# ページ24
大貴side
造血幹細胞移植の治療が始まってから、
１ヶ月。
俺が昼御飯を食べていると、田辺先生が
入ってきた。
田辺「有岡さん、少しお時間良いですか？」
俺「え、あ、はい」
俺は残りのご飯を無理やり胃へ流し込み、
先生のとなりに立った。
田辺「突然すみません。あの、散歩でもしませんか？」
先生からの突然の誘いに舞い上がった俺は、
俺「行きます！行きます！どこまでもお供します！」
俺の勢いに圧倒された田辺先生は、
少し驚いていたけどいつもの笑顔で、『行きましょう』と言った。
田辺「随分、歩くのが上達しましたね」
先生は俺が歩く姿を見て言った。
俺「もちろんですよ！治療が終わったら、すぐステージに立つ予定なので」
田辺「そうですか笑」
俺「はい」
そうして歩いていくうちにやって来たのは、
小児病棟のフリースペース。
すると、
子供「田辺先生！」
数人の子供たちが田辺先生のもとへ駆け寄ってきた。
子供「先生、絵描いて〜」
子供たちに言われた田辺先生はクレヨンを手に取り、画用紙に何かを描き始めた。
俺がそんな田辺先生を見つめていると、
誰かに手首を引っ張られた。
手首の方を見ると、青いパジャマを着た小さな男の子が俺の手首を引っ張っていた。
男の子「お兄ちゃん、遊ぼう！」
俺「う、うん」
男の子に手を握られ、ふと見た男の子の手首にあるラベルを見ると、
“山中 宇宙”と記入されていた。
俺「うちゅう…くん？」
俺が言うと男の子はニカッと笑って、
男の子「ううん、そらだよ！」
俺「そら…格好いい名前だね」
俺が言うと、この大空のように宇宙君は
ニコッと笑った。
宇宙「お兄ちゃんは？」
俺「俺？俺はね、有岡大貴って言うんだ」
宇宙「へぇ、よろしくね！大貴お兄ちゃん」
大貴お兄ちゃん…なんか、違和感感じるな。
俺「宇宙くん、“大ちゃん”でいいよ？」
宇宙「うん、大ちゃん！」
と言って笑った。
ヤバい、虜になりそう…！
田辺「すみません、有岡さん行きましょうか」
俺「あ、はい」
田辺先生に呼ばれて、俺は子供たちにお別れすると、宇宙くんに呼び止められた。
宇宙「今度、遊びに来てね」
そう言って渡されたのは、小さな体で一生懸命書いたのであろう、キャラクターの描かれた
メモ用紙だった。
メモ用紙には、“やまなかそら 128号室”
と書かれていた。
俺「分かった、今度行ってみるね」
宇宙「うん！」
宇宙くんと約束をして、小児病棟を後にした。
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愛ingJUMP(プロフ) - カメラマリンさん» まゆん？りんてす！ この小説読み終えたんだけど、ヤバすぎ。涙が止まらんのやけど。責任取ってよね。← (2019年12月8日 3時) (
レス) id: 821ef3672a (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - カメラマリンさん» だよねwwwあ、よかったわぁw卒業は寂しい〜 (2019年3月15日 7時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
カメラマリン(プロフ) - よしりんさん» それは、ダメだ笑笑 でも、アワータイム聴きながら、読んでくれたことは嬉しい！泣いてくれたことも。笑 明日は、もう色んな事が最後づくし。なんか、胸が熱くなってきた。笑 (2019年3月11日 19時) (レス) id: 75c0524d4f (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - まだページ6位までしか読めてないんだけど、情緒不安定の時にH.our Timeを聴きながら読んだらダメなやつだねwもう泣いちゃったよ（ ＴДＴ） (2019年3月10日 23時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
カメラマリン(プロフ) - あーりんさん» はじめまして！お陰さまで…ありがとうございます！新作了解です！すみません大ちゃんメインではないんです。申し訳ありません！(-人-;)メインはあなた自身にしようかと考えております。これからもよろしくお願い致します。 (2019年2月10日 11時) (レス) id: 75c0524d4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カメラマリン | 作成日時：2018年11月23日 13時
