【歌い手】目 隠 し 少 女

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(続き)



『雷斗・・・ちょっと出掛けてくるね』


雷斗は少し驚いていた


当たり前か。最近家から出てないもんな


雷斗「僕も行こうか？」


『大丈夫。いってくるね』



雷斗「・・・行ってらっしゃい」



私のこの判断が雷斗の未来を大きく左右するとは・・・


＿＿＿＿＿＿

私が来たのは無人駅


確実にしねる気がしたから。

人も居ないし


電車が来るまで・・・
私がここにいるまで後、１０分



＿＿＿＿＿＿＿＿


電車来た。逝 くか・・・


雷斗、ゴメンね。幸せにくらしてね？



バイバイ



私は線路に身を投げた



が。



何かに弾かれて後ろに倒れてしまった




起き上がった時にみた光景は


赤、あか、アカ




私を弾いたナニカ


雷斗に似ている気もする

でも、人の影も形もない



『・・・う、ぁ・・・』



私が覚えているのはそこまでだ




＿＿＿＿＿＿＿＿


痛い


とくに頭が。



・・・ここは？



そっか、あれは夢だったのか




私は夢が好きだ。

夢は自分の良いように出来てる

でも、嫌いだ。

夢を見たら現実を叩 きつけられるから。



医師「あっ、おきた？」

あ、この女の先生。

雷斗の病院の先生だ。

仲良いんだっけ？雷斗と。


『はい・・・雷斗に会いたいのですが』


お見舞い来てほしい・・・なんてね。



医師「・・・まだ、混乱してるのかな・・・
辛い時に悪いんだけど・・・
雷斗はしんだわ。貴方のせいで。」



先生は泣いていた




え？しんだ？



私のせいで？？



『し、んだ？だって、あれは夢じゃ・・・？』



医師「夢？は、笑わせないでよ！！」

ﾊﾟﾝｯ


私達だけの病室に乾いた音が響く



医師「・・・なんでこんな奴を助けたのよ、馬鹿げてるわ！」



た、助けた？雷斗が私を？



医師「・・・まだ思い出さないの？本当に馬鹿なのね。しょうがない、教えてあげるわ。」

＿＿＿＿＿


私は今までの出来事を聞かされた。



先生は雷斗の姉らしい


・・・私、最低だ


人をころしたんだ。


この人の大切な人を・・・


私の大切な人を。




──

もう少し過去編です(長い)

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