【歌い手】目隠し少女 (ページ19)

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(夢主ちゃん過去編)

私の両親は仲良くて笑顔が耐えない家族だった

でも、幸せは長くは続かなかった

いつからだろう、両親は喧嘩が増え

その度にお母さんは傷だらけの顔で

「･･･ごめんね」

って

ある日突然、お母さんは私を置いて家を出ていった

それから、お父さんは沢山働いて私を育ててくれた

決して、裕福では無かったけど幸せだと思えた

そんな生活にも慣れてきた頃

お父さんは家に女を連れてきた

そっからかな･･･お父さんが壊れてしまったのは

次第にお父さんは私に暴力を振り始めた

あの日は雷雨で警報が出ていた

近くに雷が落ちて、私の家は停電した

それから少しして電気がついた

私の目に写ったのは

ナイフを私に向かって振りかざす

･･･お父さんだった

激痛に耐えながら必死に家を出た

雨水が傷にしみる

痛いけど痛くない

おぼつかない足取りで向かったのは

人通りの少ない橋の上(luzに会った所)

帰るところもない、私を大切にしてくれる人ももう居ない

自殺しようと橋の上に立った

落ちる寸前で私の身体は反対方向に浮いた

見ず知らずの人が私を抱きしめていて

その人は私の顔の傷を見ると

「うちにおいで」

と言ってくれた。

もちろん最初は拒否った

･･･けど、その人は私を姫抱きして

強制的に家に連れてかれた。

その人は雷斗と名乗った。

雷斗は医師だと言って私の傷を手当してくれた

でも、私の左目はもう見えてなかった

雷斗「明日、医師に見えもらおっか」

その優しい笑顔に私は恋に落ちた

＿＿＿＿＿＿＿

医師によると左目を義眼にする必要があるそうで･･･

お金も何も無い私はとっても困った

でも、雷斗はお金も愛もくれた

ある日、私は雷斗に告白された

もちろんOKした

雷斗に言われて歌い手というものも始めた

楽しかった

毎日が幸せだった

でも、神様は意地悪だね。

あの日。あんな出来事が起きるなんて･･･